DX化のスタートはオンライン研修から!オンライン研修を阻む3つの壁
こんにちは。昭和世代のオンライン研修コンサルタント、田中慶子です。
3月は年度末に加え、来年度の新入社員の受け入れの準備など慌ただしい日々をおすごしではないですか?
さて皆さんの会社はオンラインでの新人研修をされますか?
昨年は急遽コロナで、やっつけオンライン研修をした会社が多かったかと思いますが、来年度は、オンライン研修を準備している会社と、まだ準備が追い付かない会社と2つに分かれているようです。
前回の記事では私がオンライン研修コンサルタントとして活動することにした理由を説明しました。今回はオンライン研修を実施するにあたり、企業が直面する3つの壁についてご説明します。
オンライン研修を阻む3つの壁
1. オンライン環境が整っていない
2. 事務局がオンライン研修のスキルやノウハウを持たない
3. 経営層・管理職の意識
1. オンライン環境が整っていない
対面式の研修では研修会場に行きさえすれば研修を受講できていました。
でもオンライン研修はそうはいきません。
「会場に入室しても音声が聞こえない、画面が映らない」
「研修途中で落ちてしまう」
「講師の声が聞こえない」
「グループディスカッションやグループワークができない」
「そもそもパソコンは1人1台ないし・・・」
など様々な問題が起きてしまいます。
このような状況ではオンライン研修はできませんよね。
「それなら対面でやったほうがいいじゃないか?」っていうことになるのもわかります。
でもコロナ禍で移動中に感染したり、研修中や休憩時間に感染してしまう恐れがあるし、結果、研修自体を中止にするなど、オンライン研修を検討する際、最初に現れる第1の壁です。
2.事務局がオンライン研修運営のスキルやノウハウ
がない
オンライン環境が整っても研修を運営する事務局のオンラインスキルや運営ノウハウがなければ意味がありません。
第2の壁はオンライン研修を実際に運営することになる人事部門のオンラインスキルや運営ノウハウが不足していることです。
実は「オンライン研修を実施しているよ」という企業でも運営は研修会社や映像会社に任せているという企業も多いのです。
「1回30万円の研修をするのに運営費用に20万円かかった」
「Webセミナーを実施するのに見積とったら運営費用が100万円かかるといわれた」という話をお聞きします。
コスト削減を言われる中、研修運営費用のコストが増えると事務局は経営層や他部門から非難されてしまいます。非難されたくないからオンライン研修にしり込みしてしまいますよね。
オンライン環境が整っていないと、トラブルは起きるので、事務局にはトラブル対応の知識やスキルは必要不可欠です。でもそれはそんなにむずかしいことではないのですが、オンラインに苦手意識を持っている事務局の方ほどオンライン研修の導入に否定的です。
3.経営層・管理職の意識
オンライン環境が整っても、事務局が運営スキルを身につけても、部門やチームのTOPである部門長・管理職が否定的な考え方だと研修のオンライン化は進みません。この壁が最大の壁かもしれません。
経営層や管理職がオンライン化に否定的だと事務局や社員も否定的な考えになってしまいます。でもね考えてみてください。オンライン研修もできないようでは「DX化を推進」なんて進みっこありません。経営層、管理職の意識はDX化を阻む組織風土になっています。
この壁は『組織風土を変える』というとんでもなく大きな壁だったりします。
大きな壁になっている企業の特徴は2つ
①コロナ禍で会議がオンライン会議になったのにそれに参加するために出勤している人が多い
②オンラインでの経営会議に参加するのにオンラインにつなげない。部下を呼んで接続してもらっている経営層、管理職が多い
部門長やグループ長にオンラインスキルがない、オンラインに対して後ろ向きな組織では、オンライン研修はもちろんDX化なんて進みっこありません。
以上、3つの壁がオンライン研修を阻んでいるのです。
今回ご説明したのは概要ですが、次回からは3つの壁の乗り越え方をお伝えしていきます。
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