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笑顔とわくわくがあふれる組織づくり① ネガティブ感情とポジティブ感情

『笑顔とワクワクがあふれるチーム』をつくるには、リーダーがメンバーひとり一人の性格や価値観、感情まで意識しながら仕事の意義・意味、やりがいを見出し、自律的な成長を支援することが求められていますが・・・
リーダー自身はどうでしょう?
自分の性格や価値観、感情を意識しながら働いているでしょうか?
戸惑っているリーダーは多いですよね。
実はリーダー自身が上司からそんなふうに支援してもらいたい!
と思っているかもしれません。
リーダーはそんなふうに関わってもらったり育ててもらったことがないから当然部下にも関われない。
今必要なのは「リーダーはもっと頑張らないと」「リーダーが変わらないと!」と叱咤激励するだけではなく、リーダーが自己理解を深め、笑顔になれるよう支援することが大切です。

リーダーの感情はチームに伝染する

今、あなたの感情はポジティブとネガティブどちらが多いですか?心理学者ポールエクマン氏によると基本感情を「喜び」・「驚き」・「怒り」・「恐れ」・「嫌悪」、「悲しみ」の6つに分けて、そのうちの「喜び」だけがポジティブ感情で、「驚き」は中立、あとの4つはすべてネガティブ感情になるそうです。

 「自分はこんなに頑張っていてるのに、みんなももっと頑張れない?」
「自分はこんなに頑張っているのに、上司は全然わかってない!」
「私ばかりに負担がかかっているのになぜ・・・」

など、最初は小さなネガティブ感情が積み重なり、やがてネガティブの嵐が吹き荒れ、そのうちチームは崩壊。これは46歳でマネジメントに大失敗したときの私です。幸い、私の周りには私を受け止め支えてくれる先輩(年上部下)や社外のメンターのおかげで失敗からチームを立て直すことができました。嵐になる前にもっと早く気付いていたら部下が退職することもメンバーのモチベーションを下げることもなかったのに。今でも自責の念は消えませんが、自分の受け止め方が変わるとネガティブな感情がポジティブに変わり、チームはがらりと変わります。疲弊した暗いチームに笑顔とワクワクが戻ってきました。リーダーの感情はチームにとても大きな影響を与えます。

でもいつもポジティブではいられないですよね。

ネガティブな感情に気づいたとき

日常の生活においていいことばかりではないですよね。ネガティブな感情がでてくる出来事は大なり小なり起きています。でもネガティブな感情との向き合い方はちょっとしたコツで軽くすることができます。
ネガティブな感情を感じた時、3つのことを試してみてください。

Step1.ネガティブな感情をそのまま受け入れる
    ネガティブな感情が悪いわけではありません。危険から身を守った
    り、「本当にそうなのか」と、物事を慎重に見極めようとするなど
    いい点もあります。ただ固執しすぎたり、囚われすぎたりしすぎな
    いこと。「あ~、ネガティブな感情がいるな~」静かに俯瞰して見
    てみましょう。
Step2.ネガティブな気持ちになっている自分に寄り添う
    
「○○にたいして悲しい気持ちになってるんだな」
    自分の気持ちに寄り添う。
Step3 ポジティブ感情を増やす
    
これ結構いいんです。

ポジティブ感情を増やす

ネガティブな感情はポジティブな感情より強い影響力がありますよね。ネガティブな感情を感じた場合、ポジティブな感情を3以上感じると幸福感を高まると言います。(抽出:『自己肯定感を高めるハーバード式ポジティブ心理学』成瀬まゆみ※アメリカのビジネスコンサルタントマルシャルロサダ氏1:3の法則※異論もありますが、私には効果的でした)

ネガティブな感情がおきたら、ほんの小さなことでもいいので、その日のうちに3つの小さなポジティブ感情を意識的に思い出すといいですよ。

私は意外と神経質で、気になることがあると寝付けなくて睡眠時間が十分に確保できなくなってしまいます。1:3の法則を知ってからは、ネガティブな感情の有無にかかわらず、寝る前に「あ~今日も一日、無事終わったな~」「しあわせだな~」と言葉にしてポジティブ感情を増やすことにしています。本当に些細なことなんですけどね。「今日、バスに待たずに乗れてラッキーだったな」「今日はおかずの味付けがおいしくできた」とか。何もなかったときは自分へのご褒美スイーツを買ったり。ポジティブな感情を増やすと自分の中の良い面が引き出されてくるような気がします。そうするともっとポジティブ感情を増やしたくなります。

チームのポジティブ感情の増やし方

ある女性リーダーが異動で新しいチームを率いるようになった時、毎週金曜日は『いいねの日』を設けて、お互いに『いいね』を伝え合おうという取組をしたそうです。最初はだれも反応してくれず心折れかけていたけれど、地道に『いいね』メールを送り続けていると、数か月後、いつの間にかみんなが『いいね』をたくさん送ってくれるようになったそうです。「○○さんのあのサポートいいね!」「〇〇さんのあの企画いいね!」『いいね』された人はもちろん嬉しいですが、『いいね』する方もポジティブな感情が増えてチームが幸せになっていきます。

リモートでの働き方がメインの職場だからこそ、小さな『いいね!』はチームのコミュニケーションをよくするとてもいい取組みですよね。

そのお話を聞いている私も「いいお話を聞けてよかったな」とポジティブ感情をたくさんいただきました。
皆さんの笑顔とワクワクが増えますように。

ディ・マネジメント株式会社
田中慶子

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