今更聞けない!K-POPはJ-POPと何が違う?音楽的観点から比べてみた。
そもそもK-POPが日本国内でいつ頃から流行し始めたか覚えてますでしょうか!?
K-POPは2010年頃、「KARA」という女性ダンスボーカルグループを筆頭に
「少女時代」・「東方神起」・「BIGBANG」といったさまざまなアーティストが現れ、徐々に知名度と人気を上げていきました!
以下は2022年現在、日本や世界で流行しているK-POPアーティストです。
現在、流行しているK-POPアーティストを全て上げるとキリがないので
今回は有名どころの「BTS」と「TWICE」を例に上げました。
ここまでで既にお気付きの方もいらっしゃると思いますが、2010年~現在まで日本や世界で流行しているK-POPはいずれも「複数人のダンスボーカルグループ」というのはとても重要なキーワードになります!
それでは早速、音楽的観点から比べていきます。
かなりディープな内容になると思うので、楽しんで見ていただけると思いますよ!
1.韓国はトレンドをPOPSに落とし込むのが上手い
先に少しお話しておきたいのですが、基本的に音楽の流行(ジャンル)というのは日本でもなく韓国でもなく英語圏の国が最新の流行を開拓していくという流れが出来上がっちゃってます。
少し前にEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)というやつが
日本でもめっちゃ流行ってましたよね!?
この三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE の「R.Y.U.S.E.I.」という
楽曲は2014年5月16日に発表されました。
EDMという最新の流行ジャンルを取り入れた曲の中では日本でTOPクラスの早さでのリリースでしたが、世界で見るとどうでしょう?
2012年7月6日に発表 Calvin Harris - We'll Be Coming Back ft. Example
2011年11月30日に発表 Avicii - Levels
2013月1月11日に発表 Zedd - Clarity ft. Foxes
日本の一般音楽リスナーは2014年5月16日の「R.Y.U.S.E.I.」発表以来からEDMという音楽をお茶の間で耳にするようになったと思うのですが、世界では既に3~4年前からEDMというジャンルの楽曲を様々なアーティストが発表していて、空前のブームになっていました。
意外と日本って世界の音楽のトレンドを取り入れるのが遅いんです!
ここでK-POPのお話に戻ります!
2016年10月24日に発表されたTWICEの「"TT"」という楽曲です。
EDMはEDMの中から更にいろいろなジャンルに細分化されます。
EDMの中でもbig room houseやdubstepという「R.Y.U.S.E.I.」のような縦ノリのテンションブチ上げ系のジャンルの人気が少し収まった時にリリースされたのがこの「"TT"」という楽曲でした。
こちらの「"TT"」は一応EDMなのですが、EDMにHIP HOPの要素を足した
「TRAP」というジャンルに当てはまるかと思います。
今までのEDM(big room house)の曲の流れだと、
イントロ~Aメロ(落ち着いた感じ)
↓
Bメロ(クラップやスネアでめっちゃ煽る) ※ クラップ=手拍子
↓
サビ(テンションぶち上げワッショイ↑↑↑)
でしたよね!?
ですが「"TT"」のようなTRAP だと
イントロ~Aメロ(落ち着いた感じ)
↓
Bメロ(クラップでめっちゃ煽る)
↓
サビ(Bメロで煽った割には落ち着いててクールな感じだなぁ)
みたいな風に感じ取れた方が多いと思います。
世界では既に流行していたのですが、日本では「TRAP」というジャンルは
「いや、サビでテンションぶち上げせんのんかい!」
といった感じで今までのブチ上げ系との変化がなかなか受け入れられず、TRAPを日本の音楽に取り入れるのには時間がかかっていました。
そこで現れたのがTWICEの「"TT"」
クールでHIP HOPテイストな楽曲をスタイル良くて可愛い女の子の集団が「T T」という涙を流す仕草のダンスを踊るギャップが馬鹿ウケして
日本で大流行となりました!(しかも歌も上手い!)
2015年05月11日に発表された BTS -'I NEED U' という楽曲です。
こちらも FUTURE BASSというジャンルを上手にPOPSに落とし込み、大衆ウケすることに成功した楽曲となっております。
ここまでを軽くまとめると、
英語圏→韓国→日本 の順で音楽のトレンドを取り入れていってるのがわかるかと思います。
「いや、日本頑張れよ!」という声が聞こえて来ますが…
もちろん、日本のアーティストの中でも常に最新のトレンドを意識して自分たちの楽曲に取り入れて発表しているアーティストは沢山います!
ただ、やはりそれを大衆ウケするPOPSに落とし込むのがはちゃめちゃに
難しいんですよね!
TWICEの「"TT"」はそれがとても上手くいった例だと思います!
2.日本の音楽の強みとは?
「日本の音楽の特徴ってなに?」と言われたら何を思い浮かべますでしょうか?
実はアニソンだったり歌謡曲だったりアイドルソングだったりと意外と他の国にないものって沢山あるんです!
もちろん歌謡曲とかはルーツを辿れば英語圏のアーティストに辿り着いたりします。
ビートルズとかは誰でも名前ぐらい聞いたことありますよね!
しかし、日本の面白いところはルーツが分からなくなるくらい独自の進化を
しまくったジャンルがあります。(もはやルーツなんてないんじゃないかぐらい)
それがアニソン です!
ちょっと脱線しそうなのであまりアニメ自体には触れませんが、世界ではNARUTOやワンピースといったアニメが言わずもがな人気なのはご存知かとおもいます。
アニソンに限らず、ゲームもですよね!スーパーマリオやスマブラ等も!
そのアニメやゲームがきっかけで日本のアニソンやゲームBGMの歌謡曲っぽいメロディーや可愛らしい音楽が意外と世界の音楽に影響を与えてたりするんです。
こちらをご覧ください。
2017年2月23日に発表された Snail's House - Pixel Galaxyという楽曲です。
(Snail's Houseさんは日本人です!)
2022年現在1億再生されています!
FUTURE BASSというトレンドのジャンルに日本のアニメやゲーム音楽っぽい
可愛らしい要素を足した「KAWAII FUTURE BASS」という新ジャンルを開拓した素晴らしい楽曲です。
この楽曲は世界中の音楽クリエイターの中で話題となってすぐに世界中に浸透していきました!
SpotifyやYouTubeで「KAWAII FUTURE BASS」で調べると日本人〜海外のアーティストまでもがEDMに日本っぽいKAWAII要素や歌謡曲っぽいメロディーを足した楽曲を発表しているので検索して見てください!
そして面白いことに、K-POPにも影響を与えたんです!
2018年1月12日に発表されたTWICE「Candy Pop」という楽曲です
イントロのシンセベルっぽい入りもそうですが、Music video も今までにないアニメの映像を使ったりしていてめちゃくちゃKAWAIIですよね!
「"TT"」のクールな雰囲気と対照的でめちゃくちゃ面白いです!
3.まとめ
K-POPは韓国内だけではなく、世界中に音楽を発信するために常にトレンドの音楽を意識して楽曲を作っているということがよく分かります。
また、J-POPは日本人に向けて音楽を発信するアーティストが多いため、
日本国内で独自の進化をとげて、それが世界中にウケたりすることがある
というのが特徴ですね。
日本人でも日本国内だけではなく、世界中に音楽を発信するために全歌詞を英語にして歌っているアーティストもいますよね!
(ワンオクめっちゃかっこいいですよね!)
すぐに流行のジャンルが変わる音楽業界ですが、これからの日本の音楽シーンがどう変化していくのか楽しみですね!