#16 女子サッカーの問題点と可能性
2021年秋、日本初の女子プロサッカーリーグが開幕する。
その名も
「WEリーグ(Women Empowerment League)」
「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」
これを理念としており、この名称にはWEリーグの誕生によってこれまでなかった“女子プロサッカー選手”という職業が確立され、リーグを核に関わるわたしたちみんな(WE)が主人公として活躍する社会を目指す、という思いが込められているそうです
日本女子サッカーは2011年の女子ワールドカップで優勝して、盛り上げを見せたものの、殆どの選手の練習環境は、男子と比べて雲泥の差でした
そして、9年の時を経て、やっと10年目でプロリーグが決まったものの、まだまだ多くの女性アスリートの前にはまだまだ改善すべきハードルが多く存在してます
女子サッカーを盛り上げる為、強化していく為に必要なもの
『育成年代の拡充』
『受け皿の強化』
『アジリティ強化』
『栄養改善』
ジュニアでサッカーをする女の子は、以前に比べて多くなり、技術が高い子が増えてきました。
しかし、男子と比べたらまだまだ競技人口には圧倒的な差があり、男子チームの中で女子が頑張ってる構図が殆どの地域、チームで多いのが現状です
✥育成年代の拡充✥
男子と女子とを比べて、年齢と共に差が出てくるのは身体的な差です
幼少期や3、4年生くらいまでは、女子の方が成長が早く優れてる選手は多いですが、高学年から中学生になるあたりで、圧倒的に差が生まれてくるのが、パワーとスピードです
そして、多くの女子がサッカーをしたい!と思った時の最初のハードルとして、男子チームに入るという形になってる事です
これはいくら女子のプロチームを強化したところで、一番最初の始めるキッカケが多くの女子の壁となってる限り可能性がある女子が他の競技に流れてしまいます
体の成長と共に思春期と共に、男の子と一緒にする事に抵抗がある女の子が多いのは事実
そんな女の子達が、サッカーという競技に触れ、楽しみを知り、可能性を広げる為には絶対的に女子チームや、女子のサッカースクール等の門戸をジュニア世代から広げてあげる事が重要であると考えます
✥受け皿の強化✥
ジュニア期にサッカーに触れ、可能性を持った女子が次にぶつかる壁が、ジュニアユース年代の受け皿となるチームが少なすぎるという現状です
ジュニアユース年代のチームもそこそこ増えてきましたが、圧倒的な問題は部活にあると思います
バレー、バスケ、テニス、陸上競技、卓球、水泳、柔道、剣道等、多くのスポーツで男子と女子があるにも関わらず
サッカーだけが女子が別にされて無い上に、女子はサッカーをしないもの?とされてきた歴史があります
圧倒的男子スポーツと思いがちな野球も一緒ですが、ソフトボールがある分、サッカーよりはまだマシと思います
この受け皿の強化がなされない限り、根本的改善が教育現場で行われない限り、せっかくジュニアでサッカーを知り、尚且可能性を持った女子が他の競技に流れてしまいます
外部指導者の受け入れによる部活指導の分業制も近々、始まるかもしれませんが、ここをもっと強化すべきだと考えます
✥アジリティ強化✥
女子選手のアジリティ強化に関しては、私自身が陸上競技に身を置いていた経験から昔から感じてた事
『世界と比べて日本人の女子は圧倒的にスピードとパワーで劣っている』
特にスピードに関しては世界との差は、男子の比じゃなくらい酷い差がある
原因については、遺伝子レベルの問題なのかは分からないが、日本人女子のスピードをもっと向上できればまだまだレベルは上げる事ができる
女子だから習い事は『女の子らしい習い事』とか、日本人特有の固定観念をぶち壊し
サッカーは男子がやる競技という固定観念もぶち壊し
徹底した『シナプストレーニング』と『アジリティトレーニング』を多くの女子に対して行えばもっと可能性に満ちた、スピードでも負けない女子選手が多く現れるであると考えます
✥栄養改善✥
女子選手は男子選手とは違い、ホルモンのバランスが乱れやすい
月経が大きく影響してるが、トレーニング強度が上がってくると、陸上競技で言えばマラソン選手は、それが止まってしまう選手も少なくは無い
又、人によっては、生理痛が酷かったりパフォーマンスが著しく低下したり
それを防ぐ為、薬で抑えたり誤魔化したり、こういう女性アスリートは数多くいます
しかし、根本的な本質を見誤ってる、知らない女性アスリートと指導者が多過ぎるのが致命的である
食事を徹底的に改善して、サプリメントで補う
アメリカの女子サッカーはこれを徹底的に行ってる
タンパク質は卵から、ミネラル、ビタミンは野菜からしっかりとる
プラスで、ビタミンB3(ナイアシンアミド)、ビタミンC(アスコルビン酸)は必須だが、もっとも必要なのは
『マグネシウム』と『ビタミンD』である
これらをしっかり改善して取り組んでいけば、質の高いトレーニングを休む事なく、パフォーマンスを落とすことなく取り組む事ができると考えます
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
様々な問題点を挙げてきたが、女子サッカーのプロリーグが開幕する来年秋、プロだけが孤立することが無いように、女子アスリート、女子サッカー選手を数多く生み出す仕組み作りも急ピッチで進めていく必要があります
世界で戦い、世界を凌駕し、世界を制する女子選手がこれからどんどん増えてくる
そして、門戸をもっともっと広げ、多くの女の子にサッカーに触れてもらい、楽しさを知ってもらい、活躍できる場を構築する
そんな基盤づくりに僕もささやかながら、模索し貢献できればと考えます
最後まで読んで頂きありがとうございました