憧れのケイデンス(告知あり)
ケイデンスという経営の仕組みがあるらしい。
初めて知ったのは当社株主のブログ記事。
詳しくは記事を読んで欲しいのだが、超ざっくりと説明すると、4半期ごとにセールス、マーケティング、ファイナンス、プロダクト開発の足並みを揃え、生み出したリズムとモメンタムをもって企業に持続的な急成長をもたらす経営手法のようだ。多くの場合、一定期間ごとに顧客向けのローンチイベントを開催することで、締切効果を全社的に適用しているように見える。
SalesforceのDreamforceやAppleのWWDC、GoogleのI/Oといったように、世界的な大企業もこの経営手法をうまく活用しているようだが、僕がケイデンスという言葉を初めて知ったときに連想したのはこちらの動画だった。
任天堂はNintendo Directというローンチイベントを数ヶ月に1回に開催しており、上の動画はスマブラで新たに使えるようになるキャラクターの発表の場面をゲーム実況系Youtuberがリアクションし、それらをマッシュアップしたもの。とてつもないエネルギーなのでぜひ動画を見てみて欲しい。(特に1:30あたりから)
発表を心待ちにする聴衆。燃えるゲームのロゴを眺めるキャラクターたち。マリオが火のついた棒状の物体を思っいっきり投げ、次第に回転の勢いで火が消えると、それは登場する新キャラクターの象徴的なアイテムだった。その瞬間、聴衆の感情が爆発する。大いに驚き、叫び、笑い、そしてしばらくすると数人は泣き出してしまっているように見える。
ゲームのことを知らないとなんのこっちゃと思うかもしれないが、調べたところによると、この発表がこのゲーム最後の新キャラクター追加であること、登場した新キャラクターがファンから心待ちにされていたこと、加えて版権を持つ企業がディズニーなので交渉が難しいと思われていたことなどが重なったため、ファンからすると大きなサプライズになったようだ。
普段SaaSのプロダクトを作っている自分からすると、この手の動画はつい作り手の目線で見てしまう。数ヶ月、場合によっては年単位で準備していたものがユーザーから驚きと涙を持って迎えられる。もし自分がこのゲームの作り手だとすると、おそらく泣いてしまうであろう自信がある。
これを実現できるプロダクト、チームを作りたい。
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おまけ
最近、Podcastをいくつか収録しました。自分のこれまでを振り返る良い機会になったのと、音声って割と人間性がそのまま出るので「こんな人がやってるんだ〜」と参考になるかもです。お時間あれば聞いてみてください。
カミナシSaaS FMさんのハードシングス前後編
The Bridgeさんの取材
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