農業やることを全否定される日
地元の田舎に住み始めて約2週間がたった。
その間、農地探しやら研修先へのやりとりやらでバタバタとしていて、近所に住んでいる親戚への挨拶が後回しになってしまってた。
それで、今日あらためてご挨拶へ伺ったところ、農業を始めることを真っ向から全否定された。
農地もない、経験もない、資金もないのに誰ができるのか?と。
自分の子どもなら絶対にさせたくない、リスクを取りすぎだ、と。
その親戚は農家でうまれ育ち、今は別の仕事をしているが、当時は大変な苦労があったらしい。
全否定から始まったその話(説教?)を聞いた時、正直ムッとした。
農家の子供とはいえ自分でやってたわけじゃないじゃん!と思った。
でも、その話をききながら、自分の中で妙に頭が整理されてきた。
そこから、このような話をしてみたら結構納得してもらった。
僕は農業をやってみよう!という気持ちになってから各関係機関や現場の人の話、やめた人の話などいろんな視点からの話を聞いた。
そのうえで、どんな始め方がよくないのか?についてある程度理解を深めてきた。
全否定される内容はもっともで、リスクを取りすぎることは僕もよくないと考えている。
そのなかで農業を始めるリスクは、初期費用と経験値だと思う。
このリスクをどう抑えるかをいま考えている。
初期費用は、その言葉通り最初に必要となる経費のこと。
僕の場合はイチゴなので、一般的にはかなり高額な初期費用がかかるものという認識だ。僕自身がそう思っていた。
でも、農家さんとのつながりや役所への相談によって信頼関係を作れていれば、希望エリアの農地情報は入りやすく、ハウス付きの格安農地も稀に見つかる。そのほか機材や資材も中古や譲渡によって限りなくコストを抑えて始めることは可能だ。
経験値もそのまま農家としての経験値のことだ。
経験も知識もないまま農業を始めることほど無謀なことはないことくらい未経験の自分でもわかる。だからこそ、農業はどんなものかを知るための学校や市町村の研修制度がある。
農業を学ぶことで自分の適性を知ることができるから、もし「農業は無理!」となっても軌道修正ができる。また、自分で農業をやる以外に農業法人への就農や、農業関係機関(JAや資材屋さんなど)への就職という選択肢も出てくるかもしれない。
農業のことを何も知らなかった僕でも、農業を始める入り口だけはやっと見えてきた。
だから、農業をやることを全否定する人と真正面から話せたことで、自分の意志や知識が前に進んでいることを実感できた。
確かにリスクはある、思い切った決断だ。
でもそれは、なんにでも言える。
会社員だってどんな人と仕事するかで人生が破滅に向かう恐れだってあるし。
と、あとはこれからの計画とか親戚にはそれっぽいことを話してみた。
ちなみに僕の中ではいろんな壁をいっこずつ越えていけるのがゲーム的で、それを楽しんでるということは秘密にしておいた。
絶対またなんか言われそうだから。
農業はじめるときあるある
農業やってない人が半端な知識でマウントをとってこようとする