1週間の研修のまとめ
先日、1年間の研修の適性を見るための研修に行ってきました
結果はどうなるかわかりませんが、個人的には勉強になることが多かったです。
記憶があいまいな部分もありますが、記憶の整理のためにまとめておきます。
やったこと
今回、研修でさせてもらったことは以下です。
いちごの実を取った後の枝を選定すること
(作業の名前を聞いたら「成りカスとり」だと教わった)
この作業は、いまから大きくなっていくいちごたちの成長を邪魔しないようにするための作業です。
摘み取ったあとの枝は栄養を吸い取ってしまうのでこの作業をすることで、4月〜5月に出てくる実にとって大事な作業とのことでした。
来シーズンの親株の花を摘み取ること
(花芽取りと言われていた)
この作業は、来シーズンの親株の成長を促進するための作業です。
本来であれば、花芽といっしょにいらなくなった葉っぱも摘み取る必要がありましたが、なれない作業で株にキズをつけてしまうといけないので、今回はなしとなりました。
パック詰めのお手伝い
最終日に少しだけ体験させてもらいました。近くで見ているだけだとみなさんの作業はすごく早く、簡単にやってのけているように見えるのですが、実際に自分でやってみるとなかなか難しい作業でした。
ただパックのシートを貼るだけならまだしも、形のいいものか?サイズの大きさがどうか?という基準ごとに振り分けをするという、いちどに複数の作業をこなすのはかなり慣れが必要だと感じました。
勉強になったこと
頭で分かっていたけど、現場で実感するとギャップがあることがことが多くありました。また、新たな知識も加わりました。
いちご栽培の基本的な考え方
栽培において大事なことは、とにかく手間を惜しまないこと。
本来やるべき作業をサボればそれだけ味は落ちるし、収穫量も減る。
いちごの知識
・連作障害への対策は?収穫がおわり次第、消毒して土を耕す。連作障害は起きない
・日光に当てて光合成をさせるため、二酸化炭素のガスを入れる、この農園では有機肥料を行っていて、土のなかの微生物たちが呼吸をすることで二酸化炭素を出す。あったかくなってくるとどんどん出してくる。通常の状態の5倍〜6倍くらいになる
・光合成をたくさんすることで葉っぱが糖分を分泌して、その糖が実に行き渡りあまいいちごになっていく。
いちご農家の今時期の仕事
・どこにどれだけの時間をかけているか
→この農家さんは収穫に45%、パック詰めに45%、残りの10%は農園の手入れをされていました。
・夫婦2人でやればどれだけの規模で可能か?
→家族経営で、基本4人ほどで3反近くを回されていました。パック詰めの時はお手伝いの方もいたので、すこし増減はありました。ちなみに栽培方法は土耕栽培です。
体の状態
やっぱり腰への負担が大きかったです。土耕栽培なので農園のなかでの作業がたいへんかな?と思っていたのですが、結果として腰を痛めたのは親株の花芽取りでした。
というのも、がっつり腰を曲げる場合はヒザとかふとももとか体の別の部位で腰を支えることができたのですが、育苗台においてある親株の場合、育苗台の高さが中途半端だったため、腰を曲げる角度が浅くて腰だけで体を支える必要があったのでダイレクトに腰への負担がかかってしまいました。
課題と克服すべきこと
現場を見ることができたことで、現在の自分の課題とこれからの研修においてなにを意識すべきかがすこし見えてきました。
土耕か高設かを再検討しないといけない
いちご栽培においての大きな選択である「土耕栽培」と「高設栽培」について、もうどちらにすべきかを考えなくてはいけないと考えました。
そもそもは、土耕→高設の流れで栽培と収益が安定してから大きな投資をしようと思っていたのですが、夫婦2人だけで栽培を行うことを考えるとどこかの時間をけずる必要があります。それは、睡眠時間なのか、作業時間なのか、その他の時間か。
何をとって、何を捨てるのか、を考え直す機会になりました。
時間配分についてはもっとシビアに考えないといけない
上記の話ともリンクするのですが、もしJA以外の道も選択する場合は、栽培にまつわる作業時間だけでなく、販売に関する時間もとる必要があります
その時間をどのように生み出すのか?ここが課題になります。
時間配分は、チリツモになるので甘く見てはいけないなと感じました。
体力面について
夫婦2人でいろんな業務をこなす場合、どちらにも大きな負荷がかかってきます。
ある程度慣れればそんなに負担にならない作業もありますが、はじめのうちは慣れない作業でストレスもかかるかもしれません。それぞれの研修期間に作業効率をあげる手段を探しておく必要があると考えました。
最後に
以上が今回の研修の総まとめです。
いくつかもう少し深掘りしていきたい項目があるので、また別途書いていきたいと思います。
とにかく、頭で考えることと現場で起きていることをすり合わせしながらギャップを埋めていく作業は大事だなと思わされた研修でした。