お笑い芸人から学ぶ、相手の心を開くシンプルで最強な方法
僕はお笑いがめちゃくちゃ好きだ。
今までの人生でもお笑いに助けられてきた。
それは、辛いことを忘れさせるようなことはもちろん、普段の生活においてもたくさん活用できることがあった。
僕自身はどちらかといえばネクラタイプなので、お笑いのテクニック的なことを勉強して、それを営業活動に活かす。みたいなこともたくさんやってきた。
僕がお笑いを見ていていちばん勉強したのは、その場の空気作りについて。
空気作りといっても、その空間を支配するような雰囲気ではなく、その場にいる全員が気分良くなれる雰囲気を作るやりかた。
そのやり方はとてもシンプルで、「ちょっと大げさに笑う」ということだ。
僕がこのことを強く感じた瞬間は、お笑いコンビ・千鳥の「相席食堂」という番組でケンドーコバヤシが出演した回だ。
この番組の面白いところは、ロケに慣れていないタレントが出てくることが多く、慣れていないがゆえの違和感を千鳥が察知して「ちょっと待てえ」のツッコミが入っていくというところ、だと僕は思っている。
ところが、ケンドーコバヤシはあまりにもロケがうますぎて、なかなかツッコミ自体はなくて、番組本来の面白みの部分とはは少しずれるかもしれない。でも、僕はこの回がかなり勉強になった。
この回で勉強になったのは、ケンコバってめちゃくちゃ笑うんだな〜と感じたこと。しかも爆発するように笑う、一般の人が話すとくに面白くないことでも大笑いする。
でもこれをやることで、ケンコバと関わる人たちはみんな笑顔になっていく。
きわめつけは、このロケの最後の部分。
ケンコバはロケの締めとして、居酒屋に入っていく、そこで絡むのは地元のイカついおじさん集団。かなりイカつくて、僕なら正直近づきたくない。
その集団の中に入って、ケンコバは相席をする。そして、あまり面白くない話をされるのだが、ケンコバはどんな話でも大笑い。
するとはじめは怖かったおじさんたちが、気がつけば笑顔になっていた。
その回をみた後の営業で、僕は少し大げさに笑うことを意識したところ、明らかに相手の反応が好意的なものに変わっていくのを実感した。
いままで特に笑っていなかったわけではなかったけど、少し大げさな笑いは相手を気持ちよくさせたらしい。
そして、話がどんどん盛り上がることが多くなった。
あまりにも嘘くさい笑いだとうさん臭くみられるかもしれないから少し注意が必要だとは思うけど…
というように、お笑いの考え方が役に立つことがありました、という話でした。