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26時とパーカー

部屋で暖房をつけない私にとっては、家では基本パーカーを羽織る。向かいのマンションの燈は消え、信号機は赤く点滅している。睡魔に侵されながら聴く深夜のラジオでは古い洋楽が流れていた。

とてつもなく幸せだ。言い表せない解放感と時折足先に触れる冬の空気が住み慣れた四畳半のすべてを満たしていた。

幸せな時間はやがて過去の渋い記憶を思い出させる。

ちょうど去年私は受験で頭の中がいっぱいだった。何度も志望校の変更を促されその度に悩み、時には涙を流した。そんな受験と戦っている去年の自分には感謝しかない。
そして去年の自分に会ったらこう伝えたい

「第一志望の学校に落ちても何とかなるよ」と


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