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「弱い円の正体」と購買力平価(後編)

財PPP vs. サービスPPP
前編で見たように日本企業は「企業としての国際競争力を維持するために日本を脱出した」という道を歩んできたのが2010年前後からの史実でした。※沢山の方に読んで頂きました。有難うございます:

日本を脱出した結果、日本経済は「製造業の輸出拠点としての弱さ」を構造的に抱えることになったわけですが、これがPPPに根本的な影響を与えている、という議論の本丸に入りたいと思います。

まず、前編の最後でお見せしたように、PPPを財とサービスに分けた場合、「財PPPは円安、サービスPPPは円高」という構図がはっきりしています

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