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サービス収支の経済学(後編)~長期シミュレーション~
サービス収支、長期シミュレーション
前編では2024年国際収支統計の速報値が出そろったので、この数字を踏まえた総括を行いました。その中ではCFベース経常収支の改善傾向、そうは言っても大きいデジタル赤字、そして金融収支における「家計の円売り」の大きさも紹介しました:
さて、今回は漸く長期シミュレーションです。2030年までのサービス収支に関し、筆者が簡単にシミュレーションしたものが図です。モーサテで紹介したものと同じものです。番組の限定された枠で長期シナリオの前提を長々と話すわけにはいきませんので、この場を借りてシェアしたいと思います:
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なお、ここでサービス収支は通常の旅行・輸送・その他サービスではなく、日銀レビュー[1]「日本銀行「国際収支統計からみたサービス取引のグローバル化」2023年8月」で紹介された区分けに従い、モノ・ヒト・デジタル・カネ・その他の5項目に分けています。この方が分かりやすいでしょう。
それでは2030年をゴールとした場合、日本のサービス収支はどのような変遷を辿りそうでしょうか。極力、シンプルに説明させて頂きます。
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