欧州で体感した物価高~その正体~
英国と日本の価格差
筆者は11月初週から1週間ほどかけてロンドンとブラッセルを訪れました。ようやく時差ボケも取れてきたところで、当地の経済・物価情勢についても何かあれば一筆して欲しいという声もあり筆をとってみます。
なんといっても巷説言われている通り、物価に関する彼我の格差は非常に大きいものがありました。よく引き合いに出されるチェーンの喫茶店のコーヒー1杯の値段で言えば、ロンドン市内の至る所にあるプレタ・マンジェ (Pret a Manger) でアイスコーヒー(ice americano)が3.4ポンドでした。本稿執筆時点のレート(1ポンド≒200円)で約680円という話になります。その他メニューもあとで参考にしたいので写真も撮っておきました:
正確な量感は分かりかねますが、恐らくスターバックスのトール(350ml)相当と記憶します。ちなみに、スターバックスでトールのアイスコーヒー(ice americano)を頼んでも3.5ポンド前後であったので、ほぼ同じです。こうした値付けは日本のそれと比較するとどんな実感になるでしょうか。購買力平価(PPP)の議論や購買力の象徴的な尺度である実質実効為替相場(REER)の動きなども踏まえつつ、頭の体操をしてみたいと思います。
日本のスターバックスでトールのアイスコーヒー(ice americano)は475円(税込み、以下同)ゆえ、ロンドンの方が4割以上高いということになります。ちなみにそれぞれの喫茶店で売っているバナナは1本0.7ポンド(140円)程度でした。日本のスタバで売っているバナナは110円なので、これも3割弱高いということになります。ちなみにリンゴも同じ値段でした。日本ではリンゴは売ってないですね。写真撮りました:
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