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『天才・赤塚不二夫とその時代』書評。

豊島区で手塚治虫が中心となり、藤子不二雄、寺田ヒロオ、石ノ森章太郎、水野英子など多彩な漫画家を輩出したトキワ荘があった。近くに帝銀事件があった椎名町がある。
 再現されたトキワ荘を訪問し、彼らが舌鼓を打ったラーメン屋松葉で美味しいラーメンを堪能した。時空を超越して、トキワ荘の住人に会ったような不思議で心掻き乱される気持ちになった。
 そのトキワ荘でギャグ漫画の王様と言われる人物が、この世に出る。赤塚不二夫である。赤塚自体が正にマンガの1ジャンルとなっており、代表作である『天才バカボン』が携帯のコマーシャルに使われていることは記憶に新しいのではないだろうか。その赤塚の人生を総括的に、俯瞰して見れる本が登場した。
 名和広先生著『天才・赤塚不二夫とその時代』を購入。前2作を踏襲した赤塚不二夫決定版と言える内容。赤塚不二夫作品目録も実に圧巻である。
 赤塚不二夫の黎明期から『天才バカボン』、『ひみつのアッコちゃん』以降の全盛期から晩年に至る作品まで写真や、論評に社会情勢を織り交ぜながら立体的に活写している。タモリ等の芸能人を輩出したのも赤塚の功績である。(タモリの弔辞は記憶に新しいのではないか)

天才・赤塚不二夫とその時代 文化遺産としての赤塚マンガ論 (MyISBN - デザインエッグ社) https://www.amazon.co.jp/dp/4815030995/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_HQBP9TCJQTKZGVACC6EN


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