業平橋物語。
先日、池波正太郎先生について書いた。無論代表作は『鬼平犯科帳』だが、縁に吸い寄られる様に物語の舞台に立っていた。
言問通りを抜けて、雨の影響かスカイツリーの上部に雲がかかり幻想的な風景になっている。江戸時代の町人には想像したがたい光景だろう。色々風景を見ていると日本は戦前の光景を多数失ってしまった事実にふと気がつく。高温多湿な日本では木造や、コンクリートの建物が長く保ちにくい風土であることと、江戸の大火や、関東大震災、そして大東亜戦争による焼失が大打撃であった。
『鬼平犯科帳』で登場する「敵(かたき)』で登場する業平橋に私は立っていた。どの場面で業平橋が出てくるのか木札があり、風情を感じさせる。
作品概要↓
https://www.fujitv.co.jp/onihei/backnumber/s1-21.html
そして私の童心が呼び戻されたのは業平橋にある、大横川親水公園である。船の形をしており、舵輪もきちんと再現されている。
江戸時代に人気のない業平橋に佇んでいた、後に密偵となる大滝の五郎蔵。その場所も子供に親しまれる公園となり、近くに東京スカイツリーがある外国人観光客も訪れる観光地となった。
この場所も未来には全く別の姿に変貌するだろう。しかし、名作の舞台になった事実、歴史が判る様に語り継いでもらいたいものである。
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