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「KEITH 69th 生誕祭TOUR」2021年8月8日 大阪Banana Hall

 歴史は時に融合し、素晴らしい輝きを見せる。伝説的バンドである石橋凌、KEITH率いたARB。そしてM-BANDの藤タカシという「伝説」が結合し奇跡をオーディエンスの前で見せて魅了させた一夜であった。
 ARBのドラマーとして一世を風靡し、現在でも我々の前に素晴らしいプレーを魅せてくれるKEITHさんの69歳誕生祭を大阪で祝える喜びをこの場で噛み締めたいと思う。
 オープニングアクトの方々が場を温めながら、開演から1時間後に万雷の拍手の中、KEITHさん、藤タカシさん、そして原田喧太さん等、メンバーが登場。
 一曲目は1978年のデビューシングルである『野良犬』である。ARBナンバーを石橋凌の代わりに歌う適任者はやはり藤タカシなんだと再認識。会場は興奮の坩堝となる。
 そして今回の白眉は以前藤タカシさんが、ローリングストーンズナンバーを熱唱するライブを行ったが、その再現となる。そしてストーンズを愛し、キース・リチャーズから名前を付けたKEITHさんがドラムを叩く。『ジャンピング・ジャック・フラッシュ』、『ブラウン・シュガー』、この2曲はコロナ禍を乗り越え、アメリカでツアーを再開した本家ストーンズと繋がる魂のエールに感じた。
 そして原田喧太さんが熱唱するARBナンバーにもグッと来るものかあった。KEITHさんがロック界に刻み込んだDNAの継承の瞬間を体感したのである。
 続けての藤タカシさんのARBナンバーの熱唱はKEITHさんへの正に「愛」に満ちていた。
 そしてアンコール後に前座の皆さんと勢揃いでARBを象徴する名曲『魂こがして』。「みんな最後は立とう!」という藤タカシさんの呼びかけで会場は総立ちに。皆、このナンバーを愛し、ARBの名曲の数々を愛しんでいる。会場を見回しながら私は感慨に浸っていた。
 KEITHさんは最後に「70になったら、また呼んでください」とファンに語りかけていたが、そんなことを言わず100、120歳になってもガンガン叩き続けて下さい!
 それが今回、会場にいたファンの総意だろう。「KEITH 69th 生誕祭TOUR」は来月も神戸、三重、奈良と続く。是非この歴史的瞬間を見逃さないで欲しい!
 出演者の皆様お疲れ様でした!

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秋山大輔
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