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14年前に買ったiPod classicを聴いた話
14年前。大学1年生の春休みで実家に帰省した時に買ったiPod classicを久しぶりに起動してみたら色々な感動や発見があったという話です。iPod。自分の金で買ったのか親の金で買ったのか全く覚えてないですが、地元八戸のヤマダ電機で買ったことだけは覚えています。当時所有していたCDを全部取り込んでも容量が全然減っておらず、これはヤバいものを手にいれたと思い、ブックオフの250円・500円コーナーでCDを買い、ヤフオクで買い、そしてTSUTAYAで5枚千円で借りたCDをめちゃくちゃパソコンに取り込む生活。日に日に容量が増え続けるiPod。学校に行く時も遊びに行く時も飲みに行く時も会社に行く時も肌身離さず持ち歩きました。多分車に轢かれた時も持ってたと思います。壊れなくて良かった。
その後、夫婦喧嘩でブチ切れた際にパソコンを床に叩きつけ破壊しiTunesが使用不能になったり、世間で台頭してきたSpotifyを中心に使うようになってiPod全然使わなくなって今です。久しぶりに起動してみると、もうiPodでしか聴けない音源がかなり取り込まれていることに気づき、このiPodが死ぬと聴けなくなるため少しまとめてみようと思いました。あとはサブスクにあるけど、おそらくここで再発見しなかったら一生忘れてたみたいな音源も一緒にまとめてみます。
White Shoes & The Couples Company / Album Vakansi
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インドネシアの6人組シティポップバンドによる1stアルバム。当時読んでたネオアコ系の音楽ブログで紹介されていて、いざタワレコまで行ってCDを買おうとするも、値段が3000円くらいで(高い…)と悩みながらも購入した思い出の1枚です。シティポップを基調としながら、ネオアコ、ギターポップ、ジャズ、ソフトロック、映画音楽、全方位に振り切れる幅の広さ。古いのか新しいのか分からなくなりますが、純粋に良いメロディーの良い楽曲が盛り込まれてる1枚です。
公式じゃないけどものすごく良い動画。
昆虫キッズ / Around Tokyo Vol.7
東京のオルタナティブバンド・昆虫キッズ(2015年解散)のライブアルバム。Vol.7です。4も持ってます。1トラック42分。名曲のオンパレードですが、目当ての曲まで飛ばす作業が毎回発生します。なのでど頭から通して聴くのがおすすめです。音程を気持ち良いくらい外していく高橋翔のボーカル。同意されたことほぼ無いけど本当にめちゃくちゃグッとくる。2曲目「ASTRA」が終わった後、間髪入れずに「はい昆虫キッズですどうも」と差し込んでくるところか最高で何度も聴いてました。
Railroad Jerk / Bang The Drum
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大学生の頃はブックオフの500円・250円コーナーに通いすぎて、CDのジャケットで好みが判別出来るのはもちろん、更に通い詰めるとCDの背表紙の字体で好き嫌いが分かるようになりました。これも多分好きだろうと引き、レーベルを確認してみたらmatador!とびっくりした記憶があります。ジョンスペを少しショボくしたようなブルージーなガレージパンク。妙な親近感があります。
The La's / BBC Session
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オリジナルアルバムを1枚だけ出して華々しく散ったLa'sのBBCセッションです。万引き音楽評論家も言ってましたが、オリジナルアルバムよりもこっちのライブ音源の方がめちゃくちゃ良いのです。粗さももちろんあるんですが、少し枠からはみ出しても関係ない熱さや生々しさが理路整然と並べられてる感があり、そのギャップにやられてしまいます。それにしてもすごい音で録音されてます。これどんな表情で弾いてるんですか。
Electric Tickle Machine / Blew It Again
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大学生の頃はニコニコ動画の作業用BGM詰め合わせみたいな著作権ガン無視動画で音楽を漁っていたのですが、ローファイ関連の動画で見つけたのがこのバンドです。調べても詳しい情報が分からず、CDも全く見つからなかったので、苦肉の策としてiTunesでPart Of Meという曲だけ購入して繰り返し聴いてました。その後、自分が好きな映画であるアメリカンパイシリーズの2013年公開の完結編の予告動画を観ていたら、サラっとPart Of Meが使われていてめちゃくちゃびっくりしました。サントラには入っていないようでしたが。アメリカンパイシリーズは2作目の「アメリカンサマーストーリー」が最高です。曇りのない青春の眩しさに泣きそうになってしまいます。
Pinko Pinko / Fashion Is Your Only Culture
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峯田和伸のブログで峯田がチン君に「ピンコピンコのCD買ってきてくれ」とお使いを頼む記事で存在を知った人が多いと思われるスウェーデンのギターポップバンドことPinko Pinkoです。初期のブラーと双璧をなすブリットポップの到達点的なアルバムだと思います。峯田はスパルタローカルズを聴いていたらPinko Pinkoを聴きたくなったようですが、ああなんかその気持ち分かるなあと思いました。
Themselves / The No Music
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仙台でほんの僅かな期間にマンションの一室で営業していたCD屋があり、そこで描かれていたポップで興味を持ち購入した1枚です。その店ではPastelsのTruckload of Troubleも購入したし、Pains Of Being Pure At Heartの1stジャケのTシャツを着て行ったら店員さんに褒められたりしました。このアルバムにwhy?のメンバーも絡んでると知り、ヒップホップ全然分からないけど店を信じて買ってみたら当たりました。Railroad Jerkでも書きましたが、近所の兄ちゃんみたいな親近感というか敷居の低さがあります。これ書いてる時にディスクユニオンオンラインでLPが1100円で売ってたので買いました。
Boredoms / Onanie Bomb Meets The Sex Pistols
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Boredomsの1st。またの名を「恐山のストゥージズ狂」。どっちも格好いい。内容は一貫してチープでカオスティックでハードコアでゴミです。買った当初は5曲目「Young Assouls」の終盤で延々と流れるゲップの気持ち悪さに耐えきれず、あまり聴いた記憶が無かったのですが、今回久しぶりに聴いてみたら純粋な格好良さが勝っててなんか安心しました。
umiuma / sizimayori
仙台で活動していたスリーピースバンド・umiumaのライブアルバムです。一曲目がNew Age Steppersの「Fade Away」のカバーで痺れあがります。もう一つのカバーLipps Inc「Funkytown」のカバーも最高ですが、最初ライブで観た時にカバーだと知らずに「あのちょっと変わった曲はなんですか」と普通にアホな質問をメンバーの方にした記憶があります。カバー以外のオリジナルの楽曲も素晴らしいです。
Pavement / Anybody Can Go
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iPodにレコード市でよく売ってるブートCDから取り込んだライブ音源がかなり入ってます。これはヤフオクで競り落としたCD。なぜかジャケットに1番大きく写ってるマーク・イボルトが顔がムカつく。BBCとグラストンベリーでのライブ音源で、99年の音源なので演奏もそれなりに落ち着いてるので安心して聴けますが、たまにギリギリアウトな適当さが垣間見えて、それにグッときたりします。あと個人的に1番の見どころはやはりCarrot Ropeのライブ音源。メロウで温かみがあるのにどこか歪な演奏のバランスがすごいです。
CDにも入ってるマルクマスのギターが途中で鳴らなくなるSummer Babeのライブ動画。マルクマスもギター鳴らなくなるとこれくらい焦るんだなということが分かって良かった。
どついたるねん / 2016年1月22日のライブ音源
どついたるねんが47都道府県ツアーを敢行した際、ご縁があって仙台公演をお手伝いしたのですが、その時のライブ音源です。来場者全員がもらえる音源だったはず。この2日前に行われた秋田公演の観客が5人だったと聞き(これは大丈夫か…)と地味に不安な気持ちで当日を迎えましたが、予想以上にお客さんが来てくれて盛り上がって終わりました。アンコールでうーちゃんが天井にぶら下がって「俺がデヴィッド・ボウイだ!!!俺がブラックスターだ!!!」と12日前に亡くなったデヴィッド・ボウイに哀悼の意を表していたのがめちゃくちゃ記憶に残ってます。
47都道府県全部回った方がアップしてる動画。これ見るとその当時の気持ちを思い出すことができます。フロアライブって後ろの人あんまり見えないんだな、これは申し訳ない…という気持ちになりました。
まだありますがキリがないので終わります。以上です!!!!