痛みは2種類ある!
痛みの種類
鍼は痛いのかい?みたいな話ずっとしてきているんですが。
痛みの種類が2種類あるということは意識したことがありましょうか?
一般的に知られていないと思うので、解説させていただきます。
一次痛と二次痛
一次痛という痛みのはどういうのかというと、超刺激強いやつです。
チクンって感じるやつですね。
一瞬でオー言う痛み。これがみんな思っている痛いってやつです。
けど、二次痛はじわーんと痛いやつ。
イタ気持ちっていう表現することありますけど、ああいうようなじわーんとくるやつ。
これが二次痛ってやつなんですね。
まずは一次痛から説明します。
痛いって一瞬で感じて、命令が伝わる神経線維がAδ(エーデルタ)線維です。
伝達速度は1秒間に12メートルから30メートルと言われています。
有髄線維というやつなんですが、跳躍伝導により速度が早いのですが、これはちょっと置いておきましょう。
聞いたことがある方は、もう一度専門書にて確認していただければと思います。
いろんなとこ通るんですけど、簡単に言えば脊髄でピョンと反対側に行って、ピュンと上に上がって、最終的に大脳皮質感覚野にいきます。
一時的な痛みと二次的な痛みの違い
今度は鈍い痛みなんですが、こちらは侵害刺激を受け取った後、ポリモーダル受容器が受け取ります。
ポリモーダル受容容器っていうのは多機能ということなんですかけど、例えば機械的な痛みとか、あるいは熱とか、あと化学刺激、発痛物質がや来たとき。
受け止める受容器がポリモーダル受容器です。
ここで受け取られた信号というのはC繊維という繊維で伝わります。
C繊維というとは伝達速度が遅くて、一秒間に0.5から2メートルしか進まない無髄線維なんです。
最終的にはどこが感じるかというと大脳辺縁系です。
場所がはっきりしないような痛みになります。
これはそんなに苦しい人はいないんじゃないかと思いますね。
話の途中で大体わかるようになりましたが、一次痛のチクンとした痛みは、鍼において感じちゃいけない方の痛みですね。
逆に二次痛は感じるべき痛みということになります。とは言え、これはその人の感性によりますが。
一次痛を感じさせず、二次痛を少し感じさせるのが理想的な形と私は思っています。
だから、一次痛を与えたと思ったら、そのままずーっと刺すようなことはしません。 だって不快ですもんね。
ということで、今日は2種類の痛みのお話でした。