今年最初にハマった漫画の影響で、舞台を観たくなった。
せき家では年に1回、漫画部屋の棚卸しを行ないます。
うちには4000冊を超える単行本があるので、整理をしないと本棚に入りきらないのです。僕にとっては、年末の一大イベント。どの作品を手放すか、厳正な審査をして決めていきます。
結果、2021年は6作品(計131冊)を諦めることに。
本当なら、もうちょっと処分しないといけなかったんですが、審査ってエネルギーがいるんですよ。心のカラータイマーがピコンピコンと鳴りはじめた僕は「もう限界!」と部屋から飛び去ったのでした。
なので、本棚の容量はギリギリ。しかし!
新年早々、あろうことか僕はある作品を〝大人買い〟してしまったのです。
タイトルは……、
『かげきしょうじょ‼』
「このマンガがすごい!2022」のオンナ編で、7位にランクイン。去年、アニメ化もされました。
この作品、舞台がちょっと特殊な学校でして。
🌟入学難度は東大に並ぶと言われる
🌟大正元年創立で100年の歴史を誇る
🌟入学できるのは女子のみ
🌟演劇、バレエ、ダンス、声楽などを学ぶ
🌟卒業後は歌劇団へ
作中での学校名は「紅華歌劇音楽学校」ですが、モチーフは完全に宝塚音楽学校。そう、これは未来のタカラジェンヌを目指す少女たちの物語なんです。
『かげきしょうじょ』は、
❌過激少女
⭕歌劇少女
……というわけ。
こういう知らない世界を描いた作品、好きなんですよねー。
音楽学校ってこういう生活なんだ。こんな授業をしているんだ。こんな掟があるんだ。っていう。
あとは、登場人物たちを応援したくなるのが良かったです。
このキャラクターにはこういう背景があって、だから頑張っているんだという部分をしっかり描いてくれているので、感情移入できるんです。
そして、ハマったなによりの理由は……、
「アニメを観たから!」
アニメには音声が乗るじゃないですか。つまり、漫画では想像することしかできない部分も表現できるということ。
印象的だったシーンがあります。
授業の一環で『ロミオとジュリエット』の観劇をした帰り道、主人公がロミオを演じだすんです。それまで「わくわくします!」なんて天真爛漫な雰囲気だったのが一変し、男役の声で朗々と独白。その姿にみんなが釘付けになってしまうという。
ここ、僕も演技に惹きこまれました。
そのほかだと、歌。声優さんのガチ歌唱力がお見事すぎました。
さて、こうなると、俄然〝生の宝塚〟に対する興味が湧いてくるわけです。で、ちょちょいと検索をかけてみたら、出てきました。
宝塚版『シティーハンター』
うわー、ジャンプっ子の僕にドンピシャ。観てみたいわー。
ポスターを見て衝撃だったのは、海坊主役がいること。あの筋骨隆々の大男(スキンヘッド)を女性が演じるというのか……。マジで?
ちなみに、宝塚ではすみれコードなる暗黙の了解があり、団員のイメージを損なう言動はご法度とのこと。なので、劇中で獠の常套句「もっこり」は「ハッスル」に置き換えられているそうです。へえ。
2022年、もしかしたら僕は宝塚デビューをするかもしれません笑