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写真を撮られるのがとにかく嫌いだった僕が80人の前で被写体を体験した話 #夢見る会社員バトル

写真を撮られるのは好きですか?
僕はかつて写真を撮られることがすごく苦手でした。

自分の顔が嫌いだから写真が嫌だった

高校生くらいまで行事になると毎回カメラマンから逃げていた。自分の容姿が嫌いで見たくなかったし、自分の顔が写真として残るのは迷惑な行為だとすら思っていた。

大人になって自分の顔を嫌うことをやめた。(この辺の話はいつかnoteに書きたい)綺麗に言うと「変えられないことに悩むのではなく変えられることに悩む生き方をしていこう」と思ったから。

人を撮るようになって。

去年カメラを買った。僕は人が好きだから人を撮るのが大好きだ。いつも写真を撮るようになって、元々少なかった自分がカメラを向けられる頻度はより減った。これは安心でもあり逃げだ。

自ら撮られにくいポジションに身を置きながらカメラロールをスクロールすると自分の写真の少なさに「自分は撮られる価値のない(誰も記録に残したいと思わない)人間なんじゃないか」と思い時々さみしくなる。

そんな僕が大勢の人の前で写真を撮っていただける機会に恵まれた。

ぽんずさんとさどまちさんによる写真バトル

きっかけはnoteを読んでいて大好きだったぽんずさん。

お世辞でなく僕はぽんずさんの書くnoteがnoteの書き手さんの中で1番好きだ。理由を言葉にするのはむずかしいけど例えばこの本が好きな人のことを僕は無条件で信頼できるし、文章から伝わってくる世界との向き合い方やスタンスが好きで。そして抜群に素敵な写真を撮る方だ。

そんなぽんずさんをきっかけに昨日イベントに参加してきた。社会人になってこういうイベントに参加するのは初めてな気がする。イベント内容は下記の方がとてもわかりやすくまとめてくれていたので委ねます。

お客さんを撮影するイベントだということは行ってからちゃんと知った。約80人くらいの参加者の中で男性だと3人に撮られる機会がある。直感的に絶対に撮られたいと思った。

僕は1対1での写真撮影がとても苦手で、撮られることから逃げてきた分、撮られる人の気持ちが当然わからない。をれ克服したいと思ったのも今回イベントに参加した理由の一つだ。打開する1番の手段は上手な人に撮られる経験をすることだ!絶対に撮られたい!と思い、遠慮なく挙手をして運良くぽんずさんが僕のことを当ててくれてくれた。

今冷静に考えると人に撮られることも、見られることも苦手な人間が何十人もの人に囲まれながら撮影されるのは普通にハードルが高い行為だ。だけどだからこそ経験してよかったと思う。

テーマは、盛れてるとかではなくリアルで会った時の僕の雰囲気が伝わるような自然体の写真を撮影してください。用途はTwitterのプロフィール写真です。

ぽんずさんとの撮影 - 謙虚さと人間へのあたたかな愛情

Round1の初回撮影なこともありぽんずさんの緊張が伝わってきた。「たまにコメントしているおさやんってTwitterネームのものです。」と伝えたくなったけれど、(事前情報を伝えちゃうとさどまちさんとフェアな戦いにならず2人に失礼なのでは?)(というかそれ以前に認知されてなかったら「ごめんなさいわからないです」みたいな申し訳なさそうな空気出させちゃいそうで申し訳ない)とか思いグッと言葉を飲み込む。これ客観的に見るとアイドルファンのヲタクみたいなマインドで笑う(笑)

被写体ってこういう気持ちなんだなーと思った。「どんな表情をすればいいのか」「目線はどこを見ればいいのか」そんなことはカメラマンに委ねればいいのに勝手にいろんなことをはじめは考えてしまった。

カメラという舞台装置がある中で、”自然体”な写真を撮るのはすごくむずかしいと改めて思わされる。

お互いに緊張していてコミュニケーションは少しぎこちないけど、撮られていく中で「画には自信がある」というぽんずさんの姿勢がでふわっと伝わってきて、そこから一気に自然と委ねる気持ちができあがった気がする。

ぽんずさんは引き出しをたくさん持っていたのが印象的だった。勘だけじゃない努力に裏打ちされた土台があって、その土台に自分なりの思いを丁寧にのせていく。

ぽんずさんとの撮影は良いとか悪いとかをラベリングしない心地よさがあった。「こうじゃなきゃだめ」だとか「こういう自分じゃなきゃだめ」だとかそういうことを感じずにリラックスした自分でいられたように思う。みんなに囲まれながら卵に塩をかける謎の動きをするっていう一見すると羞恥なプレー(笑)もぽんずさんがカメラマンだと自然体で楽しめた。

謙虚さと人間へのあたたかなまなざしがそこにはあった。

Photo by ぽんずさん(https://twitter.com/yuriponzuu)

さどまちさんとの撮影 - 自分なりの好きをえぐり出す

さどまちさんは追加で軽くヒアリングをしてくれて、「初対面だとけっこうインテリとか誠実そうって言われるけど実際はけっこうふざけた人間なんですよね~。」というお話をした。

程よい距離感を保つぽんずさんとは裏腹にさどまちさんは猪突猛進で真正面からぶつかってくる。

さどまちさん「かわいいって思う女優さんはいますか?」
おさだ「うーん・・小松菜奈ちゃんとか可愛いって思います。」
さどまちさん「じゃあ私のことをななちゃんだと思ってカメラに向かってななちゃーんと呼びかけてください!」
おさだ( ふぁ!?まじ? )

参加者に見守られながら少し声量を抑えつつ「菜奈ちゃーん」と呼ぶ私。なかなかきもいぞ。

そんな僕をさどまちさんはきれいも汚いも全部素敵だよ!って感情が伝わってくるように、ド直球で切り取っていく。変態性を含めて相手の中身をえぐり出しつつ「そういうところが良いんだよ~!」って言ってくれてるような感じがした。

さどまちさんはいい意味でキモさを持っている人なんだと思う。ヲタク的な偏愛というか。どんな人にも自分なりの好きを見出してその好きに迷いがない。

撮られる人が自分の嫌いな所も好きになっちゃうような好きのエネルギーを感じた。

Photo by さどまちさん(https://twitter.com/mck0129)

写真撮影は、めちゃくちゃ人間くさい行為だ

写真を撮られる経験は本当に勉強になった。写真撮影は撮る相手を裸にして引き出す行為だと思っていたけど、撮る側も裸になる行為なんだ。

写真には必然的に撮った人の価値観が投影される。撮る側と撮られる側の相性とか、大げさにいうとお互いが生きてきた人生。人生と人生を重ねた共同作業だ。

表情にはものすごくその人の生き様が現れる。笑顔一つ取っても全力で笑う人、控えめに笑う人。昔はあんまり笑えなかったけど、最近は遠慮なく笑えるようになったとか、一人ひとりの人生がその裏にはある。

そこに何を見出すか。その人らしさとは?その人の魅力とは?クライアントや被写体のニーズと照らし合わせた時に1番良い落とし所はどこか?そしてそれを実際に写すことができるか。

撮影は野性的な勘と感性と知識と体力を総動員する総合格闘技だ。撮影って文化系の行為に見えるけどやってみると肉体的にも体力を使う。

被写体を経験して、見た目のコンプレックスとかどうでもよくなった。

被写体を経験してみて前よりずっと見た目のコンプレックスとかがどうでもよくなったように感じる。

自分の見た目や造形に対して、何が良くて何が悪いかを評価するんじゃなくて何を見出すかが大事だし、どんな顔であるか以前にどんな人間であるかとかmどんな表情であるかとか、それらが心地よくかみあっているかの方がずっと大事だってことに気づいた。

そんなことは他人に対してはあたりまえのように思ってきたことなのになぜか自分に対しては全然思えていなかった。今回の経験を通して自分に対しても思えるようになった気がする。

お客さんの雰囲気もすごく良くて本当に感謝。みんな優しくてどこかシャイでだけどきっと人間大好きなんだろうなーって雰囲気の方々ばかりでものすごく居心地が良かった。

そんな方々がいなかったら、ぽんずさんがいなかったら、さどまちさんがいなかったら、鈴木心さんがいなかったら、この変化はなかったと思う。本当にありがとうございました。純粋に何か恩返しがしたいと思った。

自分にできること

今まで逃げてきたポートレート(個人写真の撮影)に少しずつ挑戦していきたいと思った。それを通して1人でも多くの人に今回の僕みたいに自分のことを前より愛してもらえたら。その人の魅力を1人でも多くの人に伝えれたら。その人のことを誰かが今よりもっと好きになってくれたなら。

そのために技術だってみがくし、人間性だってもっとみがいていきたいと心底思った。それが僕にとっての今回のイベントへの最大の恩返しだと思う。

そして、僕のかねてからの思いである「表現者やクリエイターを応援することをいつか本業にしたい」という思いはより確信を帯びました。noteとTwitterのプロフィールに刻むことにしました。

会場の様子

最後にiPhoneでパシャパシャと撮影した会場の様子を載せて終わります。

その他イベントの様子や各ラウンドの勝敗と写真はぜひTwitterでハッシュタグ  夢見る会社員バトル を見てみてください!


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おさやん
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