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【文化・伝統の継承危機?!】
先日、4年ぶりに地元のお祭りである「金山十七夜」が開催された。昨今、集客や荒天回避らの為に開催日を工夫される地区もあるなか、金山十七夜だけは頑なに毎年9月17日開催を実施している。
そもそも'十七夜'は金山彦神社の秋季例祭日であり、その年の豊作らを喜び、労いの日である。所謂、単なるイベントではないといったところをきちんとおさえておかなければなりません。
祭りは、区民・老人会などによる神社清掃、宮守による神事、金山自警団による燈明銭回収から十七夜全般運営によって成り立っている。歴史は古く、正確にはわからないが江戸後期くらいからあったお祭りではないかと推測されている。
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露天商の方々も来てくださり、大いに盛況であったのですが、一つだけ4年前と違うことが生じてしまいました。
柴田音頭が生演奏でなかった。。
昔から十七夜を知る方はご存知の通り、夕方から柴田音頭のテープ(CD)が神社内スピーカーから鳴り始め、祭りの開催を知らせる。そして夜には櫓上に柴田音頭の歌い手さんと囃子の方々が、太鼓に合わせて生演奏を興じ、踊り手が櫓まわりで輪を作る。
この光景が十七夜の醍醐味であり、後世に継承すべき無形文化財と考えるが、生演奏でないとなんとも調子が狂うと感じた区民が多くいたそうです。十七夜の生演奏は特異な歴史を持っていて、普通、夜に大きな音が神社から鳴り響けば苦情等もありそうなものだが、「もっと大きな音ださんかい」「今年は音、ちっちょーてこっち聞こえなんだぞ。」といった声が多い。盛況な年には区民が生演奏を終えたい歌い手さんらに「まだ演ってくれ、もっと演ってくれ」と朝方まで祭り囃子が止まない年もあったそうです。
どの分野においても後継者不足が問題となっていますが、このようなところにも波がやってくるのですね。。
由々しき問題と考え、私は友人や先輩達と打開策に向け、少しづつですが動いていきたいと思います。
「あっちゃでせ〜〜、こっちゃでせ〜〜!」
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