ジョージア隔離生活 五日目
*2018年から日本の家で活動していたYくん、昨年から次なる"日本の家"を立ち上げるべくコーカサス地方、ジョージアへ旅立ったKさんを追いかけて同じくジョージアへ。訳あって4月にライプツィヒに戻ったところコロナロックダウンに合いジョージアに帰ることができなくなってしまいました。4ヶ月のライプツィヒ滞在を経て8月、ジョージアへの入国許可が出た!とみんなの期待を背負って旅立ったのですが、そこへ待っていたのは2週間の隔離生活でした。そんな隔離生活の様子を毎日noteでレポートしてくれます。
目を開けても、身体も頭も覚め切らない十六時。金曜日、隔離五日目。
あと九回寝れば、ここから出れるぞ、と自分を励まし、何とか机の前に向かうが、何をするにも力が入らず、目の前のA4コピー紙は白紙のまま。
何がこの状況を助けてくれるのかと、辺りを探るが、この部屋に役立ちそうなものは無く、仕方がなく昨日の吸いかけの煙草に火をつける。不味くてすぐに捨ててしまう。
シャワーも浴びた。浴びた直後は目が開く。でも椅子に座り五分もすれば瞼が重い。腰の辺りも怠そうだ。砂糖が助けてくれるかもと取っておいたカップケーキを齧る。まどろみの頂きにて、糖分で宙に舞い上がる。下は雲海、上から翼を広げた裸の子供がふわふわやって来る。
『ふざけた笑みを浮かべやがって』心の中で毒を吐く。
朝ご飯を食べる。食欲がないのか、三十分かけて食べても、まだ半分も減っていない。気が付けば、昼飯が届く。もうご飯を諦め、寝ようかと思ったが、この暑さで寝るに寝れない。
エアコンを付けて快適に過ごしてやろうかとも思ったが、エアコンつけても気持ちよく涼しくならない。
音も気になって仕方がない。
どうして自分はこの高級ホテルを満喫できないのか。自分が予約して泊まることなんてこの先ないかもしれないのに、どうして楽しめないのか。貧乏性の自分に少し残念だ。
いい加減、酒を寄こしてくれ。高級ホテルの二十階で何故、酒が飲めないんだ。ルームサービス頼めってか。流石にビールに六₾も出せない。そこらのクラブより高い。
流石に退屈とやる気の無さから一度寝ることに。七時半だった。
長い長い夢を見た。LeipzigとHalle、地元の赤道が舞台だった。
まず私は夜中、Halleらしき、Leipzigの面影のあった中央駅まで歩き、陽介さんとザラーと合流すべく大学へ向かっていた。
コンビニや食堂、そして地下駐車場がある一角に赴き、一度陽介さんに電話する。レストランにいるとの事だったので、レストランまで歩く途中、地下駐車場の扉が開き、名前が思い出せない懐かしい顔に再開し、そのまま中に案内される。今日はでかいパーティーがある。そこで何人かのHasiでの友人に出会い、パーティーのオーガナイザーと飲んでいた。そこでふっと陽介さんの事を思い出し、迎えに行く。
駐車場の入り口まで行くと、ちょうど陽介さんが入ってくるところだった。そのまま一緒に中に向かい、パーティーを楽しむのかと思いきや、自分は何処かで何かを食べて、始まる前に帰っていた。
そこで一度、目を覚ます。首を捻りまた眠りに落ちる。
地元にあるはずのない工房にいた。皿がいっぱいある。日本の家に持っていく皿を持って赤道に出る。昨日と同じようにザラーと会い、一緒に地元の赤道を歩く。道中、昨日のパーティーのオーガナイザーと名前の思い出せない友達に出会い、少し話す。
なんだか色々あり、目を覚ます。
もう一度、眠りに着きたいのにもう眠れない十二時きっかり。
眠っていたい。
食べていなかった昼飯を食べ、気が付けば、三時。
変な生活リズムのせいで頭が動かない。