ジョージア隔離生活 一日目
*2018年から日本の家で活動していたYくん、昨年から次なる"日本の家"を立ち上げるべくコーカサス地方、ジョージアへ旅立ったKさんを追いかけて同じくジョージアへ。訳あって4月にライプツィヒに戻ったところコロナロックダウンに合いジョージアに帰ることができなくなってしまいました。4ヶ月のライプツィヒ滞在を経て8月、ジョージアへの入国許可が出た!とみんなの期待を背負って旅立ったのですが、そこへ待っていたのは2週間の隔離生活でした。そんな隔離生活の様子を毎日noteでレポートしてくれます。
ここはグルジアのホテルの地上二十階の一部屋に隔離されている。
大きなベットに柔らかいバスタオル。ルームサービスのメニューを手渡されるが、そんなお金もなく、明日からまたどう日々を生き抜いていけばいいのか。
ただただ隔離されるわけでもなさそうで、毎日チェックにでも来るのだろうか。
とりあえず、ジョージアには入れた、ご飯も食べた、シャワーも済ませた。後は寝るだけ。
ダブルベットに一人で寝転ぶ。いつもの癖なのか、ベットの端っこが一番寝心地がいい。というか、床でいい。
調べたのだが、一つのサイトによると一晩、200ラリもする、4つ星ホテルらしい。
ルームサービスも高い。Pizzaからカクテルまで色々、部屋で食べれそうだが、そんな気分でもない。
綺麗な部屋だし、冷房もある。全然苦痛ではないが、昔の入院生活を思い出させる。
部屋にシャワーもなかったが、あの頃の生活に似ている。部屋から出られず、この先どうなるのか、わからない。
いつになったら、防護服を着た誰かが着来て、私に情報を説明してくれるのか。
もうめんどくさくて、何も調べもしなければ、何もしていない。
これを機に断食でも始めようと思っている。
なんじゃこりゃと思う時間が続いている。古いアメリカの映画を見ている。面白くなくはない。面白いけども、時間がどんどん過ぎていく。
こんな過ごし方でいい訳がない。
いや、いいとも思う。
アメリカ映画ばかり見てて、途中のロシアの広告をダラダラと眺める生活も悪くはないと思う。
気が付けば、夜の十時。
今日は何をしたのか、そんなことは聞かないで頂きたい。トビリシの夜景を私の部屋から一望できる。一望といっても、一面しか窓がないから、方角で言うと、南。南を眺めている。マンションにコンクリートの道路。無数の転がっていく車、山の上の遊園地と電波塔。下にはマクドナルドとウェンディーズが見える。いつまでも明るく光っている。
たまに飛行機かヘリコプターが横切っていく。
左から右へ太陽が時間と共に流れすぎていく。
いくらか南西の方角には大きくオレンジ色に光る教会がある。壮大に照らされたその教会には一度、先輩と行ったことがある。夕陽に真正面から当たっていたあの教会も綺麗だった。
気が付けば、十二時。やっと十二時。
もう寝ようか、寝まいか。