京都 京都貴船神社の歴史と隣の鞍馬山と鞍馬寺の石灰石の化石発掘調査(長文)

京都 京都貴船神社の歴史と隣の鞍馬山と鞍馬寺の石灰石の化石発掘調査(長文)

京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

定休日:年中無休
営業時間:6時〜18時
拝観料:無料

京都貴船神社は元々は官幣中社で、社格はそれほど高くはない。貴船神社は、朝廷の奉幣を受けた22の神社の1つで、全国で貴舟神社、貴布禰神社、貴布祢神社、木船神社、木舟神社などと書かれる463社ある貴船信仰の水神信仰に属する神社の463社のうち約半数の277社の水神社の総本宮(総本社)である。

官幣社(かんぺいしゃ)とは、明治政府の宮内省から幣帛を捧げられた神社のことであり、大社、中社、小社、別格の四等級があったが1945年にこの制度は廃止された

明治時代には、官幣大社304座198所(名神大社124座74所、大社180座124所)、官幣小社433座375所、国幣大社188座155所(※名神大社161座129所、大社27座26所)、国幣小社2207座2133所があった。

京都貴船神社は明治時代、官幣社制度が廃止されるまで名神大社の国幣大社の地位だった。

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貴船神社の歴史
貴船神社は水徳神高龗神を祀る旧官幣中社。
1871年(明治4年)に貴船に改めた。
※平安時代は最も格式が高い明神大社だった。
平安時代末期に上賀茂神社の摂社となる。
明治時代に独立した。

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京都貴船神社の祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)の水神だが、他にも日本には水神とされる神様が何柱もおられる。水神様は、日本書紀に出てくるだけでも16柱いる。

1.罔象女神
2.闇淤加美神
3.高淤加美神
4.闇罔象神(闇龗神)
祈雨(きう)、止雨(しう)、灌漑の神
5.天之水分神(国之水分神)
分水・分水嶺の神
6.瀬織津姫神(祓戸神の1柱)
7.若宇加能売命
8.日河比売(霊力のある川に仕える巫女)
9.深淵之水夜礼花神(水の運行を司る神)
10.天之都度閇知泥神(水路の神)
11.天之久比奢母智神(国之久比奢母智神)
瓢(ひさご)、灌漑の神
12.泣澤女神
13.善女竜王
14.武水別神(聖山に鎮座した水神)
15.建御名方神(武神、風神、農耕神と共に水神としての性格を持つ神)
16.洩矢神(守屋大臣)
山神

日本書紀のミヅハノメは、女神のイザナミの尿から生まれた女神で、名は罔象女神(みつはのめのかみ)と言う。

神社の祭神としては、水波能売命と明記されることもある。古事記では弥都波能売神(みづはのめのかみ)と記される。

古事記では、女神のイザナミが火の神様のカグツチを産んだ際に陰部を火傷をして、傷を癒すために自らの尿を掛けて、ミヅハノメを産むがイザナミは死産してしまう。

怒った男神のイザナギは十拳剣の天之尾羽張(アメノオハバリ)でカグツチを殺してしまう。そして、火神のカグツチの血から8体、死体から8体の神が誕生した。

新緑の貴船神社。こすもを掻き立てる宗教学的歴史要素が1つもない珍しい神社。行くべきか、行かざるべきか悩む🐭

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実際に京都貴船神社に行って来た編

京都市営地下鉄烏丸線に乗って終着駅の国際会館駅で下車する。

国際会館駅から京都バスの貴船口・鞍馬行きのバスに乗る。

後部ドア乗車で途中で運賃が変わるため、それと貴船口から貴船行きの京都バスに乗継割引があるため交通ICカードをタッチさせて乗る。

貴船口ー貴船間の京都バスの運賃は170円だが、国際会館ー貴船口間で乗ると、交通ICカードを使うと乗継割引が適用されて80円で乗車出来る(90円割引)。

ちなみに現在は新型コロナ禍の影響か知らないが、比叡電鉄鞍馬線は運休中しているので注意する必要がある。帰宅経路に比叡電鉄は使えない。

写真:比叡電鉄運休中

貴船のバス停から数分北に坂を登って歩くと貴船神社の正門が見える。

正門から本宮までの数百メートルの灯籠の坂が冬の雪景色で有名なインスタ映えする階段となる。ちなみにこの坂以外は灯籠が並ぶスポットはない。この入口の階段で全力のインスタ映えの写真を撮ることになる。

写真:貴船エリアマップ
写真:正門
写真:貴船神社の説明看板写真:インスタ映えの階段
写真:本宮
写真:貴船神社境内案内図
写真:絵馬発祥の社

貴船神社は絵馬発祥の神社だそうだ。

写真:この水は谷の水です。御神水は上段の石垣から出ている水です

観光客を煽るスタイル。

写真:神水

神々しく見えるのは上にライトがあってライトアップされているから。商売っ気が強い。

神社なのに御朱印もある。商売っ気が強い。

奥の院の御朱印もある。まあ、寺でもない無意味な御朱印は貰わないけれども。。

写真:2段垂木

神社建築特有の垂木が2連になっている。下段が打越し垂木、上段が飛檐垂木(ひえん垂木)と言う。

一般ジュウタ建築にない垂木の建築手法を見てうっとり☺
銅板屋根を使っていたり景気が良さそう

写真:川床

奥の院に向かう坂を登ると川沿いに川床が軒を連ねる。しょぼい料理コースが1万円以上するので見なかったことにして通り過ぎる。

どうやって川床の土地の権利を取得したのか不動産の法律関係の疑問が脳裏をグルグル回る。ただ提灯の吊るし方は綺麗だった。

写真:結社

貴船神社は本宮、結社、奥の院で構成される。もともと奥の院に神社があったが、取り壊されて本宮に神社が移った経緯がある。

写真:権地

京都貴船神社の権地(ごんち)とは、奥の院の本宮は龍穴の上に建っており、本殿の下には御神水が流れている。神様の上で工事は出来ないので、神御を御仮殿にお遷し(仮殿遷座祭)、工事場所の権地に曳家(ひきや)(附曳神事)、完成すると元の位置に曳き戻す(本殿遷座祭)。工事場所でした。

結社は縁結びの神様がいて女子が並んでいる。

御祭神は磐長姫命(いわながひめのみこと)だが良く分からない。

写真:結社の説明看板

写真:石灰石

川床沿いを歩いていると石灰石がゴロゴロ転がっていることに気付く。

石灰石=化石とピンと来たこすもは貴船神社の奥の院そっちのけで化石発掘に目が星になってしまった🤩

試しに数個見繕って、石灰石と石灰石を部つけて割ってみた。何も出なかった。残念

誰も宝物の石灰石がそこら中に転がっていることに見向きもせずに奥の院を目指すので、こんなお宝わんさかの処を無視していけるとかすげーなと思いながら、こすもは全力で寄り道しまくって奥の院に辿り着いた

だってお宝の石灰石がそこら中に転がってるんだもん・・・🐭🎁

のちに地元では化石が出るのは常識の知識だと隣の山の鞍馬山で知ることになる。石灰石がある理由も知ることになる。

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貴船神社の横の山の鞍馬山、鞍馬寺の化石発掘調査編

前編:

実際に京都貴船神社に行って来た編
https://t.co/G7s7icjUbP

貴船神社に石灰石が多く転がっていることを知り、急遽、奥の院から隣の山の鞍馬山に化石発掘調査に向かうこすもであった。そこには驚きの結末が待っていた👷

写真:山門

鞍馬寺西門から急遽逆走していくことになったこすも化石発掘隊員🐭

誰もお宝の石灰石に目を向けないので独り占めしてやろうと思ったら、地元では小学生でも知っている常識だということを山道の看板標識で知ることになる。膝から崩れ落ちた。化石層の場所がそこには記されていたのだ。

写真:西門

写真:石灰岩

やはりこすもの目に狂いはなかった。

鞍馬山は石灰石の固まりだったのだ。

ここは化石のパラダイスやないかーい🤩

写真:チャート

「ここは灰色層状チャートでペルム紀を示す放散虫化石を含む層」

まじっすか🤩

もうね、場所の層から何が発掘出来るかまで1から百まで教えてくれてんの。ここは神様ですか。

写真:石灰岩2

ここは2億8000万年前の古生代ペルム紀中期の岩層が、2億年前のジュラ紀の海洋プレートの移動した地層がここらしい。

もうね、京都貴船神社の奥の院より石灰石の化石に目がいっちゃったわけですよ。こすもは。2億年前の地層が今の山になってるんですよ!ロマンすぎる😍

写真:赤鳴圭質頁岩(鳴滝岩)

京都鞍馬山は中生代三畳紀前期の地層の砥石の原石まで取れる。

写真:砂石

この坂道には2億年前の中生代ジュラ紀の砂石が露出している。

写真:石英閃緑岩

鞍馬石は1億年の石英閃緑岩だそうだ。

こすもも他所で探して、それっぽい緑色の石を見つけた🐭

これ違うかな?

写真:石英閃緑岩と閃緑岩

石英閃緑岩は黄色褐色、閃緑岩は青黒色をしているという。

最後に鞍馬山鞍馬寺のインスタ映えスポットをついでに探しておいた。

これは冬の雪景色を撮影すると映えると思う❄

後記
鞍馬寺自体にはあまり興味がなかった。
鞍馬の火祭で火神を祀っている。

終わり(完)


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