シャワー
夕飯をすませダラダラ過ごしていると、時計はもう22時を指していた。
うつらうつらしながら読んでいた本を置きシャワーに向かう。
ベランダに干していたバスタオルを撮りにいくと、今朝干した布団カバーを取り込んでいなかったことに気づく。
布団カバーとバスタオルを部屋に投げ入れる。
その他の洗濯物も乾いていたのだが面倒なのでそのままにしておく。
明日の午前中は降らないと天気予報で言っていた。
シャワーをひねり、冷水がお湯に変わるのを待つ。
気温も高くなり幾分短くはなったが、裸でお湯を待つこの時間は好きになれない。
お湯の温度を調整し、今日も一日忙しかったかのような気分でシャワーを浴びる。
ふと鏡に目をやると、髪がずいぶん伸びている。
そういえばいつのまにかシャンプーも半プッシュから1プッシュになっている。
「これじゃ角刈りとは言えないな。」なんて独り言をこぼしながら体を流す。
夜の空気に冷やされてしまったバスタオルで体を拭く。
その後、何年ぶりになるだろうか。
無意識にボクは前髪をかき上げた。
ドライヤーは、まだいらない。
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