【映画】本能寺ホテル:監督/鈴木雅之:すべてはファクトから始まる
映画の内容とは殆ど関係ないかもしれないのですが、凄く心に刺さったシーンがあったので書きます。
主人公の女性が21世紀の今から本能寺の変の前日にタイムスリップして織田信長本人と出会ってしまうという物語。
その中で、主人公が明日謀反が起こることを信長に伝えようと決心して本人と対峙した時、未来から来たことを本人が告白する前に、信長が先にその真実を当ててしまう場面があります。
あくまでも映画の中でしかありませんが、信長は自分が実際に体験した様々なファクト、「主人公の服装」「主人公の態度」「主人公が持っていたチラシ」「主人公が突然本能寺から消えてしまうこと」から通常では思いつかない答え、「未来人」という解を引き出します。
その頃、信長は「世界が丸い」「肌が黒い人」「髪の毛が金色の人」といったことを知りました、今まで想像もしなかったことがファクトとして目の前に現れたのです。
今流行りの陰謀論は真逆です。解は既にあります。その解までの過程を自分でしっかり確認することなく、自分に都合の良い過程を拾ってきて、知識、経験不足のために理解できない解を無理矢理納得している。明らかに諦めている。
自分で正しいと確信したファクトを積み上げる。その先に見えてくるものは辛いかもしれない、理解出来ないかもしれない。でも、それを受け入れなければならない。大事なことです。改めて感じました。
最後に、綾瀬はるかは本当に可愛いと綺麗と美しいを同時に表出出来る稀有な女優さんだと思いました。