DJを始める前に知りたかった8つの知識
はじめに
DJとして活動を始めるのはとてもワクワクする経験ですが、現場での機材の扱いやクラブでのマナー、ソフトウェアの選択など、事前に知っておくべきことがたくさんあります。これらの知識があれば、スムーズにDJデビューを果たすことができるでしょう。この記事では、私がDJを始めた際に知っておきたかったことをまとめました。これからDJを始める方や、もっと現場でのスキルを高めたい方にとって、役立つ情報を提供できればと思います。
1. 現場の機材について
ほとんどのクラブやイベントでは、PioneerのCDJ-2000以降の機種が使用されています。これらの機材に慣れておくことで、現場でのトラブルを減らすことができます。
CDJ-2000NXS以降の機種では、全体波形と拡大波形の両方を見ることができますが、CDJ-2000は全体波形のみ表示されます。これにより、細かいビート合わせが少し難しくなる場合があります。
CDJ-2000には、BPMを自動で合わせてくれるSync機能がありません。手動でビートを合わせるスキルが必要です。
CDJ-2000は拡大波形を見ることができませんが、グリッドとメモリーキューをしっかり設定しておけば、十分対応できます。事前の準備が鍵です。
2. キューの使い方
頭出しには、ホットキューよりもメモリーキューのほうが安定して使えます。メモリーキューは楽曲の特定の位置を正確に記憶し、即座に呼び出すことができるため、ライブ中のミスを減らすことができます。
3. DJソフトウェアとコントローラー
PCを使ってDJをする場合、どのソフトウェアやコントローラーを使うかは非常に重要です。
Rekordbox: Pioneer CDJの操作方法に近く、メモリーキューやホットキュー、曲の解析情報などを共有できます。USBでCDJを使えるのがメリットで、音質も優れています。
Serato: 高品質なソフトウェアとして定評があり、Seratoユーザーは現場でPCを使い、CDJやコントローラーに接続してプレイすることが多いです。
Traktor: 持ち運びやすいコンパクトな機材が特徴。自宅での練習や、小規模なイベントでの使用に適しています。
Numark: 手頃な価格で入手可能なコントローラーが多く、初心者にはおすすめです。Serato DJ Liteが付属していることが多いです。
4. EQとアイソレータ
DJ機材には、EQとアイソレータの切り替えが可能なものがあります。これらは音の削り方が異なるため、音のコントロールにおいて違いを理解しておくと便利です。
5. 機材の取り扱い
クラブやイベント会場でDJ機材の上で乾杯することは避けましょう。機材の故障の原因となり、クラブのスタッフや他のDJに迷惑がかかります。初めて来る人にはこの点を事前に伝えるのが良いです。
6. ヘッドホン
DJプレイには、DJ用のヘッドホンを使用することをおすすめします。これらは耐久性があり、可動域も広いため、片耳でのモニタリングがしやすいです。また、クラブやDJバーでは煙草の匂いが付きやすいため、音楽制作用のヘッドホンと兼用にしないほうが良いでしょう。
7. クラブ文化と経済
クラブやDJバーでは、ドリンクやショットをおごったりおごられたりすることが一般的です。これが売上に繋がり、お店の存続を助けます。コロナ禍で閉店したクラブやDJバーも少なくなかったため、こうした小さな心遣いが大切です。
8 . USBフラッシュメモリーやSSD
DJ現場でのプレイリストや楽曲データを管理するために、USBフラッシュメモリーやSSDを使用することが一般的です。しかし、注意しなければならないのは、CDJによってUSB端子の電圧が異なるため、使用するUSBデバイスが機材によって対応できたりできなかったりすることがある点です。
特に多くのDJが使用しているUSBフラッシュメモリーとSSDを紹介します。
Sandisk Ultra SDCZ48シリーズ: このUSBフラッシュメモリーは多くのDJに愛用されており、現場での信頼性も高いです。手軽に持ち運びができ、ほとんどのCDJで問題なく使用できます。
バッファロー SSD-PUTシリーズ: このSSDは、容量が大きく、データの読み込み速度も速いため、多くのプロDJに使用されています。軽量でコンパクトなデザインが特徴で、持ち運びにも便利です。
現場でのトラブルを避けるためには、信頼性の低いUSBメモリーや高い電圧が必要とされるSSDは避けるのが無難です。また、データ消失や機材トラブルに備えて、予備のUSBメモリーやSSDを持っておくことを強くおすすめします。事前に使用する機材に対応したデバイスを確認し、適切なUSBデバイスを選ぶことで、パフォーマンスの安定性を確保しましょう。ベテランDJの中にはSSDではなくこのSandiskのUSBフラッシュメモリーをおすすめする人も中にはいます。
結論
DJとして成功するためには、技術的なスキルの向上はもちろんのこと、機材の理解や現場でのマナー、そしてクラブ文化への理解が不可欠です。これらの知識をしっかりと身につけることで、予期せぬトラブルを避け、オーディエンスに最高の音楽体験を提供することができます。初めは難しく感じるかもしれませんが、経験を積むごとに自信がつき、自然とスキルが向上します。この記事を参考にしながら、自分なりのスタイルを見つけ、素晴らしいDJライフを送ってください。
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