実生マンゴーに関する考察
どうも、今後は読者ファーストを考えていきたいおじさんです。
私は結構話題がポンポン飛ぶので、マンゴーの家庭菜園に関する情報だけ読みたい方は、マガジンの方をチェックしていただけると幸いです。
さて、考察なんて大層なタイトルがついていますが、素人が3年ほどいろんな種類の種からマンゴーを育てた結果、なんかそんな気がするというだけで根拠は一切ないというアホみたいな記事がこれです。
マンゴーを種から育てて【収穫】は難しい。
皆さんネットでポチポチ検索した結果、この記事にたどり着いたことだと思います。マンゴーを国内で種から育てるというのは結構難しく、私が検索した限りでは日本国内で育種されたものは近大マンゴーの【愛紅】だけです。
ケンジントンプライドを種から七年かけて収穫したという記事を昔読んだことがあるのですが、庭にポイッと放置しておいて7年ではなく、大事に育てて7年ということだったのでかなり難しいですよね。
国産マンゴーの種から発芽は結構簡単。
わりと簡単なんですが、失敗するパターンとしてはそもそも種の中身が入っていないことがあります。国産マンゴー(アーウィン)ならなるべく大玉のものを購入すると発芽の期待値が高まります。ただし、単胚珠のマンゴーは特性がランダムに出るのでその後の生育がどうなるか不明です。
今まで国産マンゴーの種から40本くらいは発芽越冬に成功しました。既に多くが地球の気まぐれに淘汰されて数は減ってしまいましたが。
なぜ輸入マンゴーの種から育てようとするとまともに発芽育成しないのか?
私は国産マンゴーの美味しさに感動して栽培を始めたので、輸入マンゴーの青果はほとんど食べたことがないです。なのでチャレンジ回数が少ないので断言はできませんが、国産(アーウィン)と相対的にみて
輸入マンゴーの種はまず発芽すらしない
発芽しても生育が鈍い
越冬できずに枯れてしまう ことが多く、この原因は一般的に
輸入時の防疫処理(燻蒸処理、γ線処理など)
長期冷蔵による低温障害 と言われています。
自説を付け加えると、輸出のため早期に収穫しているので胚が未熟なこと、輸入マンゴーの代表品種が日本の気候に適していないことが考えられます。
胚が未熟なため発芽能力が十分になく腐ったり、発芽しても初期生育が鈍く、十分に体力をつける前に日本では冬が到来してしまう。という。
3年たったのであと4年…先は長い。
どうせ栽培するならオリジナル品種を作りたいので、アーウィンの実生から寒さや環境変化に強いものを選抜しました。味はともかくこいつが完熟型だったら、更に台湾系品種とかけ合わせて…と夢が広がりますな。
いろんな品種の種から育てると、個性が出る。
ちなみにチョカナンの方が1年先輩なのですが、生育環境への適応性が低くてバナナマンゴーの後塵を拝してますね。
多胚珠の珠心胚実生は親のクローンなので、日本(鹿児島本土)の野外ではバナナマンゴーのほうが環境変化に慣れやすいというのがわかります。
ピーチマンゴー(ケンジントンプライド)実生のマンゴーから収穫に至った先人がいたので、私も国産ケンジントンプライドで後追い実験をしてみましたが、多胚珠で性質の均質な苗、しかも環境適応性も悪くない感じでした。
マンゴー道は長く険しい…逆にいうと、一生遊べる趣味になりそうです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。