マンゴーの成長を止めろ!
どうも、二足歩行する矛盾おじさんです。
この記事は過去記事👇の補足になります。
タイトルだけ見るとどっちだよとなりますが内容的には矛盾はありません。サブタイトルは「大きくなりすぎたマンゴーたちの悲劇」ですかね。
・生育ステージによって設備に求められる機能が変わる。
観葉植物としてマンゴーを育てる場合はそこまでシビアではないんですが、贈答品レベルの高品質のマンゴーを作ろうとすると、要求される機能が跳ね上がりますね。既に私のDIYハウスでは限界が来てしまっています。
図で説明
さて、そろそろタイトルのマンゴーの成長を止めろ!を回収していきます。
実のところ、うまくマンゴーを育てると止めるまでもなく止まります。私の住んでいる地域はマンゴーにとっては十分に寒いので、冬は成長がとまり、その後開花結実すると果実に養分が向かうので成長がだいぶ抑制されます。
問題は開花結実期に管理が不十分で実がつかず栄養生長に傾いた場合です。
軒高が十分に高ければいいんですが、管理に失敗すると2mちょっとのDIYレベルだとすぐに手狭になってしまいます。
ビニールハウスは一見するとスカスカのように見えても、実際は使えるスペースは限られていて、目には見えないデッドゾーンが存在します。寒いからと言って締め切ると特に暖冬だとむしろ危険なことがあります。
赤い部分は日中高温になってしまう場所です。自動換気なりで温度管理出来ればいいですが、手動で調節するのは少し現実的ではない気がします。青い部分はシンプルに寒い部分ですね。特に寒風が吹いているとフィルムを隔てていても熱が奪われていきますし、隙間風の影響を受けやすい場所です。
赤青共通で言えるのは、放射冷却の影響を受けやすい場所ということです。そして、マンゴーの花をこのデッドゾーンで咲かせると、寒暖差等で花粉が失効してしまいやすく、受粉失敗で更に栄養生長に向かうという負のループが発生します。
実際の写真
これでマンゴ―栽培でやっちゃならんことをほぼコンプリートした感がありますね。ちなみに長期予報が暖冬なのを信頼し完全無加温でやっています。
このくらいの寒さはフェイジョアだったら野外で余裕なんですけどね。
霜害の恐ろしいところは、時間差で被害の実態が見えてくるところですね。特にハウス上部は霜害を受けた後に日中高温にさらされるので状況が悪化しやすいです。人間で例えると毛穴をふさいで発汗能力を奪われた状態でサウナに放り込まれるようなものでしょうか。
やっぱり敵は氷点下と寒暖差
天気予報で5℃以下だと現地は放射冷却込みで氷点下になっている可能性があります。サンルームなどは寒暖差が激しく、むしろ寒いながらも気温が安定している室内の方がマンゴーにストレスがかかりにくいかもしれません。
まとめ
栽培空間が狭いと温度変化が激しくなってうまくいきません。設備を大型化すると栽培管理が容易になって、品質が向上するという好循環が生まれます。問題はプロ仕様の栽培設備、あれなんぼ程すんやろってところですね。
こういった施設で栽培開始できればよかったんですが、なんせ私の座右の銘は『金なんかねぇ!』なのでどうしようもないです。去年育ち過ぎた時点で…遡ると試験栽培と同時並行で検討していた広い農地確保が座礁した時点でマンゴーたちは詰んでいたのですな、初めから。
単管で軒高3mの平張りハウスをDIYしようかとも検討しましたが、台風が怖いのと悪目立ちが過ぎるので、苗は縮伐しハウス解体して更地に戻します。
これ以上は次のステージを準備するまでお休みですね。
こっちの言語で言うと『こかぁせましてのさん』ですわ。
観光客を呼んで見せるためのもんでもないので、次に建てるのはコストと性能のバランスをうまいこと取りたいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。