マンゴーの果実酒利用の可能性
どうも、今後はライブ感を大事にしていきたいおじさんです。
なんのこっちゃな話ですが、私は栽培データの正確性を期すためにtwitterをタイムスタンプ代わりにしています。しかし、最近たまに過去ツイート検索しても引っかからなくなったりして使いづらくなってしまいました。
自分のツイートに自分でリプライするスタイルがBot扱いされたんですかね…
というわけでTwitterでやってることをここで展開することにしました。読む人もあまりいないですし今後は正確さを捨ててスピードを上げていきます。
結論を先に書いておくと、果実酒にするなら(入手性は別にして)摘果マンゴーを使用したほうが面白い味にはなりそうな気がします。
~この辺からしばらく読み飛ばしてOK~
ここまではTwitterでやっていた部分です。
コスト的に全然見合わないですが、まぁやってみないとわからんので買ってきた国産の完熟マンゴーをホワイトリカーで漬けました。
摘果マンゴーは来年試してみるか────────────
今年摘果マンゴーをつけることで、完熟酒/摘果酒で味の比較ができてよいかなと。漬けるのが青梅なのか完熟南高梅かで梅酒の味が変わるみたいな。
茶番のフォロー
私の育てているマンゴーで綺麗にできているものは貴重なんですが、ちょっと気になることがありまして。
マンゴーは頂芽優勢が強く、吊ってある実の成長に体力を使いすぎている感がありました。そこで来年を見据え一個落とすことに決めました。
あとは、仮に摘果マンゴーの果実酒の方がおいしいものが出来たとしたら、来年以降は裂果した実を優先的に果実酒に出来るので、その試金石ですね。
裂果マンゴーがクラフトジンのボタニカルとかになると面白いんですが。
↓ マンゴーの果実酒についてはここから ↓
漬けてから1ヶ月
3ヶ月後くらいに飲み比べする予定だったんですが、1ヶ月時点で既に結論が出てる感じがしたので片付けておきましょう。
完熟マンゴーの果実酒
甘い~口当たりまろやか~甘い~やや蒸かしたカボチャのような味と微かに乳製品を思わせる余韻。糖度十分な完熟マンゴーと暴力的なまでに目分量で投入された氷砂糖が生み出すハーモニー。糖度の調整は私のミスですが、完熟マンゴーは普通に生食してた方が満足度高そうです。
摘果マンゴーの果実酒
渋みのない白ワイン、といった感じでしょうか。1ヶ月で未熟果から酸味がだいぶ染み出してますね。甘さはこっちで何とでも出来るので、それ以外の要素を果実酒に求めるなら、摘果マンゴーの方が可能性を感じます。
考察
ストレートで飲むなら摘果マンゴー酒に軍配が上がりそうです。
マンゴーの風味には揮発性と不揮発性の二つが関わっているのではないか?というのが私の読みです。根拠はありません。揮発性の風味とは何ぞ?というと、食べ物の例えに使うのが適当かアレですが、芳香剤のように強く成分を発散して、そのうち匂いが消えてしまう、ああいう類の香り成分です。
鹿児島の道の駅や物産館で質のいい完熟常温マンゴーを買うと、果皮からとても良い香りがするのですが、完熟で収穫されたものが冷蔵でディスプレイされて、お勤め品になる頃にはだいぶ香りが薄れています。しかしながら、切って果肉を食べるとちゃんとマンゴーの風味がします。この果肉に残った風味が不揮発性のものです。
なので、100%中の100%の完熟マンゴーを食べたければ、完熟の瞬間に常温で食べるか、完熟したものを食べる直前に冷やして食べるのがベストです。
ぶっちゃけて言うと、甘さと滑らかな食感と、不揮発性の風味を求めるなら、冷凍のカットマンゴーでマンゴーは十分においしいと思います。
七輪で焼いたサンマとか、鰻のかば焼き、屋台の焼鳥みたいなもので、甘い香りに包まれながら果実に包丁を入れるシチュエーションコミコミの魅力が、国産完熟マンゴーを高級果実の座まで押し上げたんだと思います。
炭酸水で割ったら物足りないかな。
話をマンゴー酒に戻すと、良い状態の国産完熟マンゴーをマンゴー酒にするのはもったいないし、安くなったお勤め品をたくさん買ってきて、食べきらない分をマンゴー酒にしても、期待したような味にはならない気がします。
割ると香りが物足りなくなりますね…レモン炭酸水か何かで香りをドーピングしてやりたくなる感じです。
完熟マンゴーは酒シロップ漬けがいいかな
糖度不足でB品の完熟マンゴーの果肉を、アルコールで保存性を高めつつ砂糖で甘さを補完する、といった方向性だとおいしく頂ける感じがしますね。
果実酒をメインとするより果肉の保存みたいな感じで。冷凍庫がパンパンな場合の選択肢としていい感じかも。
後は皆さんお好みで
ここまで読んでいただいたところで残念なお知らせになりますが、私が今回使用した摘果マンゴーは金煌と土という日本ではあまりメジャーではない品種なので、再現するのが割と難しめです。日本では恐らくアーウィンの摘果マンゴーが入手しやすいかと思います。アーウィンの摘果マンゴーだともっとおいしいか、あるいは…その検証はそれこそ来年の私に期待しましょう。
ホワイトリカー以外にもウィスキーやブランデー、砂糖の量で変化をつけ、あなただけのマンゴー酒ワールドを広げていってみてはいかがでしょうか?