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マンゴーの葉っぱの更新

どうも、植物の管理は基本雑なおじさんです。

これは以前書いた記事の補足的な記事となります。私のところのマンゴーは真冬と真夏にかなりギリギリの環境に晒されるので、春と秋に樹勢を回復する必要があります。とりあえず写真をどうぞ↓

摘果した後に2節目が既に伸び始めた金煌マンゴーの木
別の枝。収穫後の花穂付け根から新芽が発生中…
更に数日後の様子
新しく綺麗で大きな葉っぱが出来ました。

特に収穫後に行う秋の管理が来年以降に大きな影響を与えます。以前TR比について記事を書きましたが、根域制限されていると地上部も制限を受け、枝ぶりや葉っぱの枚数(光合成面積)も自動的にリミットが決定されます。

植物の根と地上部のバランスは比例関係にある。
じゃあ無制限に根を伸ばせる地面に植えたらどうなるか?
↓こうなる↓
背の低いDIYハウスの天井で、高温に晒され新梢を焼かれる哀れなマンゴーたち…
屋根ビニールをはがした区画では4mを既に超えてしまっている。

露地で越冬できない地域では、ハウス内という限られた空間に収まってもらうため、やはり何らかの手段で根域を制御する必要があります。しかし根域制御は真夏は一日数回水をくれてやったりしないと弱るので大変です。

話を葉っぱの更新に戻します。根域が制御されている以上、地上部の限界値も規定され、葉っぱの枚数も決まってしまいます。なので、状態の悪い葉はこっちから外してやって新しい葉っぱに更新するのが有効です。

越冬時のダメージが残っている葉っぱ。炭疽病も入ってそうですね。
管理の甘さが露呈するようであれですが、下の方の葉にはカイガラムシが。

これらの古くて逆に木の負担になっていそうな葉っぱを落とすことで、上部の元気な葉っぱに更新していきます。樹勢の強いマンゴーだからできる管理方法ですね。このようにして殺虫剤や殺菌剤を使わず、食べる分には十分なマンゴーを収穫できました。

ただ、この管理方法を続けていくと…

極端な話、こんな樹形になる。

下葉をかいで上の葉を茂らせるようにすると、幹だけの部分が伸びてバランスが悪くなります。結局ハウスと干渉するので、どこかで切り戻してやる必要が出てくるでしょうね。こっちの方の気候だと、梅雨時期に大切りして一年かけて来年の春の開花に合わせるみたいな管理がいいでしょうか。

以上が以前書いた記事の補足になります。マンゴーにつくカイガラムシくんの生態なんかについてもいずれ書きたいところです。

私が鉢代わりに使用したVU100塩ビ管1mの容量は大体10号鉢相当です。それを考えると、金煌を10号鉢で育てる場合ミニマンゴーでも1~2個が限界かもしれませんね。夏季に自動潅水装置で絶え間なく養水分を供給してやれば話は別かもしれませんが。

糖度は葉果比なんかも考えないといけないので…う~む。この手法でミニマンゴーを100個採ろうとすると、塩ビ管と苗が50本必要になるので、来年にでも容量の大きい鉢に植え替えますかね…


ここまで読んでいただきありがとうございました。