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30年前の人に勝つにはどうすればいいか

どうも、漢字は読めるけど書けないタイプのおじさんです。

最近はキーボードやスマホで文章を書くので、手書き頻度が1/100000くらいになって昔にとった漢検2級が泣いてますわ。文字の綺麗さを競ったら30年前の平均の遥か下を行く自信があります。数学だと30年前どころか、2000年前の数学者にも逆立ちしても勝てないですが。

さてボチボチ本題に入ります、これからマンゴー栽培をするうえで30年前に栽培を開始した人にどのようにして追い付き、どうやって追い抜くかという話ですね。失われた○○なんて言葉がありますが、30年前にはなくて、今はありふれているものを活用すると勝機があるかもしれません。


現代人は忙しい

いうて家庭菜園レベルの話しかできませんが、今回は『転ぶにしてもいきなり上級者コースで転ぶのではなく、初心者コースでうまく転ぶ』というような話をしたいと思います。柔道で最初は受け身から習うようなもんですね。

機械に頼ろう

人間のバイオセンサーは結構優秀、かつデータの統合と記憶をできるので、じーっと観察しているとわかる事が多いです。しかし自宅待機の間はよくても外出予定があったりすると、なかなか家庭菜園にかかり切りとはいきません。夜中から急に冷え込むなんてことは、たとえ判っていても対処するのは面倒ですよね。そういう時は文明の利器の出番です。2023年度越冬は加温を一切行わなかったですが、ヒーターとタイマーを使っての霜害予防はやろうと思えばできました。

こういうのは昔からあったはず。

この記事は紙媒体ではないので、読んでいる方は当然のようにPCやスマホ等を使っているはず。であれば、それを活用しない手はありません。アナログの信頼性は侮れませんが、30年前に既にあったものを使ったのでは追い付くことはできても追い抜くことはできません。やるなら更なる自動化、流行のIoTってやつですな。


重要なのはIoTが【廉価になった】ということ。

総務省の[各種データから見る移動通信の普及状況]を眺めていたら、3Gサービスが開始されたのは2001年5月とのことで、30年どころか20年ちょっとで爆発的に携帯電話・スマホの普及が進んだことが読み取れます。思い出話をすると長くなりそうなので端折りますが、最近はなんか回線そのものではなく従量制への回帰というか、リッチコンテンツに対する課金みたいな方向で通信ビジネスのパラダイムシフトが起きてる感じがしますね。

早い話、低速回線は極めて廉価に活用可能になったということです。

Bluetooth接続の温度ロガー。私の知らん間に色々進歩しとりますな。
早速ハウス上部の温度変化がどうなっているのか測ってみますか。
最低温度が5℃を下回ったらアラームが鳴るように設定しました。
日の出と同時にいきなり温度が上昇してますね。
曇っていたらこんな感じですな。休眠期の理想的な温度です。
む。早速アラートですか。
こういうのがいかんのですよ。

2024年2月13日の波形が下方向に3℃以上ズレたら、ハウス上部のマンゴーに被害が出そうです。この日の阿久根の観測点は平均気温12.0℃、最高気温18.5℃、最低気温4.6℃です。当地は観測点の阿久根よりも内陸なので観測点より最低気温が低く、ビニールハウス上部は温度が高いのがグラフで記録に残りました。観測点の一月の記録を見るに、この畑では12月の寒波以降も何回かデッドゾーンに突っ込んでそうですね。

マンゴーを寒さから守るためのビニールハウスが、暖冬の場合むしろ寒暖差を助長するという。この場合必要なのはヒーターのスイッチを入れることではなく、昼間換気をして想定外の休眠打破を起こさせないようにすることですね。遠隔操作でダクトファンの電源を入れるとかすると良さそうです。

例えばですが、プリペイドSIMでWiFiネットワークを構築してIoTハブやスマートプラグでセンサーの情報をもとに環境をコントロール。電波が届く場所なら工事も回線契約も不要で、電源はセンサーや小型のファンなら太陽光オフグリッドで賄えます。熱を発生させるのは大変ですが、水を循環させたり遮光カーテンを動作させるのはそこまで負荷はかかりません。

30年前でも最先端を行く人はやってそうですが、民生品を流用して誰でも、どこでも、リアルタイムに。しかもデータが手元の端末に集約されるのが強い。まぁやろうと思えば誰でも出来ることは、出来ることを前提に進むのが競争社会の辛いところっすけどね。

【初心者コースでうまく転ぶ】

30年前というとスーファミのドット絵が最高到達点になった頃ですが、今や3Dモデルがグリグリ動くハイテク機器を個人が携帯する時代です。
なんだったらIoT機器より苗一本の方が高価だったりします。

今よりも未来は更にデジタル化が進むとすると、デジタル技術が使えないとハンデになります。生理的に無理だったらあらゆる機械を捨てる農法というのもありですが。

前置きが長くなりましたが、同じお金を使うにしても「苗を3本購入して育ててたけど、なんかよくわからないが枯れた」よりは、「苗を2本とロガーを買って育てていたところ、これこれこういう天候の状況で枯れた」の方が将来に持っていける経験値が高くなるんじゃないかな、ということですね。傍目にはただ単に苗を枯らして何も残らなかったようにしか見えませんが、【知恵能は身につきぬれど荷にならず】というやつです。どこか別なところで、何かしてる時に役立つ時が来るかもしれません。


ここまで読んでいただきありがとうございました。