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ママから離れたとき、子どもは一番成長する

久々のnote更新となります。

ここ数か月、
子ども向けのワークショップ企画立案集客運営実施・・・

2021年一番充実した時間を過ごしていました。

その間に、たくさんの子供たちとその親さんとの出会いがありました。ワークショップに参加してくれたたくさんの親子に様々な気づきをもらいました。そんな中でも、特に興味深かった母子関係について考察してみたいと思います。

となりに座るママに委縮する子供

子ども向けのワークショップなので、お子さんだけで参加OKなのですが、基本的には、参加してくれた親子にお任せしています。

ここ数か月で開催したワークショップでは、
親が付き添いのもとワークショップに参加する子供たちがほとんどでした。

とあるワークショップでは、
写真立てを作るための材料を選びます。
たくさんの色の種類から自分の好みの色を選んでいきます。
色選びに時間がかかっていた子供の様子を遠目から見ていると、付き添いのお母さんの意見が気になる様子。

お母さん自身は、子供に選ばせたいという意思が見えるのですが、子供はお母さんの目をきにしつつ、色選び。

ここに正解も不正解もないわけですが、日ごろから「良い」「悪い」の評価基準で生きていると、どうしても正解を求めたくなる気持ちが見え隠れします。

その評価基準を、親だったり先生だったり、周りの大人が決めてしまう。これってとても残念なことなんですよね。「好き」を追いかけているほうが楽しいということを大人は知っているのに、子供にはついブレーキをかけてしまうときがある。

周りの大人が、子供に対して「良い」「悪い」ではなく、「好き」「嫌い」を優先できれば、子供はのびのびと自分の進みたい道を自分で見つけてくれます。

それぞれの家庭にそれぞれの子育て方針があります。
ただ、私自身はワークショップを通して、正解を求めない生き方ができるように子どもたちと接していきたいな~なんて感じたのでした。

ママが離れると上手にできた子供

ワークショップに来てくれた小学1年生。
はじめてカッターを使うとのこと。

カッターの使い方を一通り学んだあと、先生と隣に座るお母さんに見守られながらカッターと定規を使って紙を切っていきます。

初めてだからうまく切れないのは当然。
初めてだからうまく使えないのは当たり前。

でも、隣で見ていたお母さんは、子供の危なっかしい手付きに耐えられず、口出ししちゃいました。

そうじゃなくて、こう持つの!
そこに手があると危ない!

分かるよ。分かるよお母さん。
きっと私も自分の子供が初めてカッターを使う瞬間を目の当たりにすると、口を出さずにいられなくなる。
ケガしてほしくないもんね。

でもね。
大好きなお母さんに言われれば言われるほど、聞かなきゃ、ちゃんとやらなきゃって思って、うまくできなくなるんです。
上手にやらなきゃって体がこわばっちゃうんです。

この子は、たまたまお母さんが席を立つ瞬間があり、お母さんが隣からいなくなるととても上手にカッターを扱えていました。

危ないと言えば言うほどやめない子供

これは、あるあるな光景。
お姉ちゃんのワークショップに付いてきた3歳の妹。
おばあちゃんが付き添いです。

本人曰く、使うのが初めてじゃないというハサミを使って紙を切っていきます。

でも、おばあちゃんは見ていられない。

使ったことないでしょ!
危ないからおばあちゃんと一緒にやりましょ!

おばあちゃんが言えばいうほど、子供は一人でやりたがる。
おばあちゃん、孫を預かっている途中に、万一ケガでもさせたら・・・なんて考えると気が気じゃないですよね。

この気持ちも痛いほど分かります。

でも、子供は一度やると決めたら、自分が納得するまでやり続ける生き物。そして、そんな姿が尊い。

生死にかかわる危険な行為はやめさせるべきですが、ハサミくらい(使い方をしっかり伝えたうえで)使わせてあげたいな...

と思った瞬間です。

「見守る」ことの難しさに改めて気づく

子供と大人のこの一連の関係性を見たとき、子供を「見守る」ことがいかに難しいかということがよく分かりました。

親がそばにいると、自分の子供時代がそうであったように、子供は親に頼ります。せっかくの成長の機会を逃すことにもなりかねません。

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子供向けのワークショップを主催する側としては、この機会損失をできるだけ最小限にしていきたいな・・・なんて思うのでした。

と同時に、子を育てるひとりの親として、
子供の自主性を育むためには、彼らを信じること、万が一ケガに至ったとしてもそれを失敗認定せず、次への学びになったんだと『大人』が思えることが大事だなと思いました。

そう、そうなんです。
命を脅かすほどのケガでなければ、恐れるに足らず。

子供のうちに小さな怪我(失敗)を積み重ねておくことが、のちの大きな怪我を防止することにもつながるのです。

怪我しちゃうかもしれないけど大丈夫です!それも学びのひとつです!
なんてことはワークショップ主催側としては公言できないですが、真に子供の生きる力を育むことは、怪我や失敗のない環境設定では実現できません。

そして、子供にとって非認知的能力を育むのに効果的な環境とは、怪我や失敗を取り除くのではなく、親から離れる、言い換えると親が子から離れられる環境作りが必要だな・・・

なんていう気づきがありました。

今回も、ここまで長々とお付き合いくださり、
ありがとうございました。

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