『DIY』は『生きる力』だと思うワケ
DIY商社にお勤めなので、DIYについて考える機会は多いです。その定義についてディスカッションすることもあります。日曜大工とは違うの?ハンドメイド(手作り)とは違うの?工作とは何が違うの・・・
でも、正直なところ、私自身は定義なんぞ「どーでもいい」と思うのです。
ただ、
「どーでもいい」というのは、とらわれる必要はない、ということ。どーでもいいから考えるのが無駄、なんてことは決してなく、深堀りして考えることに価値があります。
深掘りすると、最近、見える景色が少しずつ変わってきた、そんなお話です。
大事なことは歴史を振り返れば分かる
Do It Youeself (ドゥ イット ユアセルフ)の言わずと知れた歴史。ググれば一瞬で分かることですが、あえて触れると、
DIYとは、戦後イギリスはロンドンで、戦争で破壊された街を自分たちの手で復興しようと、元軍人たちが街の再建に取り組んだのが起源。
《参考》ウィキペディア「DIY」
ですね。
DIYの定義は、戦後から現在に至るまでに「復興のシンボル」から「趣味」へ変化して広まりました。
【戦後】
イギリス:ロンドン 「復興」
⇩
アメリカ 「余暇の過ごし方のひとつ」
⇩
【1970~】
日本 「日曜大工」
「復興」から「趣味」に進化してきたDIYですが、一貫して変わらないのは、自らの手で自らの夢や希望を実現していくというところでしょうか。
安全に生存するという基本的欲求を満たすものから、創造的欲求を満たして楽しむものへと進化したDIYの軸にあるのは夢を叶える力です。
DIYの定義が「復興」だろうが「趣味の日曜大工」だろうが、自らの手で現状を変えより良くしていくことの本質は変わらないですね。
「日曜大工」のその先に・・・
ひと昔前の日本では、DIY=日曜大工でしたね。
今は、マスメディアの影響もあり「日曜大工」や「お父さん」のイメージを払拭し、老若男女が楽しむ趣味になりました。
そして、次に向かうのは・・・・・
“DIY育“
私はDIYの、自らの夢を叶える力こそが、2020教育改革の中核にある「生きる力を育む」ことに直結すると思っています。
本気で、思っています。
もの作りも修繕も何をどうすればうまくいくのかをまず考えます。そしてそれを実現する。思考(創造)し表現する。
そこには、試行錯誤があり、失敗もあります。
trial and error
なんかシステム開発っぽい・・・笑
DIYには失敗がつきものです。
失敗したとき、次の手をどうするか。失敗すら楽しんでいるのが世のDIYerたち。
《参考》いいものマガジンWEB
「オリジナル作品の舞台裏「失敗」に、つむゴはどう立ち向かったか」
失敗から学ぶことって多いですよね。大人になったから分かります…
これからの未来を担う子供たちには、どんどん失敗して学んでいって欲しいのです。失敗からの復活が人を成長させ人間力を高めてくれますから。
失敗を山ほど経験できるDIY育。
広めたいなぁ