再飲酒した時の日記
断酒して8年が経つ。
私が酒を飲み始めて以来、これほど長い期間、
一滴の酒も飲まなかったことはない。
毎日が自己記録更新の日々である。
酒は飲まない、いやむしろ怖い
という感覚の方が自分のデフォルトみたいに
なり、これまでの再飲酒の生々しい記憶が
薄くなってくる。危険である。
・・・というわけで、
過去の記事から、再飲酒した時の記録を
引っぱり出して、今日一日の戒めとしたい。
以下、2010年11月14日の記録より抜粋。
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最飲酒しました。
大切なことなので、記録しておきます。
2010年10月の終わりくらいから、うつ傾向が酷くなった。
主治医に診断書を出してもらい、仕事(バイト)を休んでいる。
11月10日(水)の午前中、気分転換に犬の散歩で外へ。
いつもの土手の道。秋晴れのいい天気。
それが、私にはまぶし過ぎた。
言いようのない落ち込みを感じて帰宅。
薬を飲もう。
多めに飲んで、意識を強制終了させて、明日まで寝れば
状況は少し好転しているかもしれない。
このアイディアがすでに十分病的なのだが、
その時の私には、それがベストな選択に思えた。
平日午後のテレビドラマをぼーんやりと観ながら、
精神安定剤をポリポリとやっていたところで、
記憶が途切れ・・・。
次に意識が戻ったのは、翌日の昼。
もう何の葛藤もなく。
近所のスーパーでウィスキーを購入。
ト・ト・トリスのハイボール♪
おいしかった。
ああ。こんなにおいしいんだもんなぁ。
そりゃぁ依存するなっつー方が無理。
次に意識が戻ったのが金曜日の昼。
妻が主治医のいるクリニックに連れて行ってくれた。
主治医に入院するか、通院でやってみるか、聞かれ。
通院を選び。
精神病院に入院するのは、怖かった。
昨日11月13日(土)。
午前中、点滴を受けにクリニックへ。
帰宅して昼寝。
夕方、来月出場する駅伝の練習で皇居へ。
1周5キロのコースを1周目ジョグ、2周目全力走。
走るのは気持ちがいい。
心のモヤモヤが、流れる景色と一緒にすっ飛んでいく。
ただ、走っている時以外の記憶がハッキリしない。
午前中点滴打って、午後に練習って、無茶苦茶。
狂ってるよ。
今回の再飲酒で、また周囲の人たちに心配をかけた。
私の1年5ヶ月の断酒も、またゼロからのやり直しだ。
でも今はあんまりそのことは考えすぎないようにしようと思う。
うまく説明できないけれど、今回のことは避けようのない
出来事だったと思うから。
それが、アルコール依存症という病気なのだと思うから。
まだ頭がボンヤリしている。
よくこんな状態で練習に行ったものだと思う。
もう少し頭がハッキリしてきたら、今度はものすごい
自己嫌悪が襲ってくるんだろう。
走ろう。
仕事に復帰しよう。
自助グループに出よう。
おしまい。