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493 頑張れ‼ 斎藤元彦 兵庫県知事「出直し選挙」で敗北するその日まで

はじめに

少し大胆な予想になりますが、9月6日の百条委員会が終わるとすべての事実が一つにつながるように感じています。今日の教育コラムでは、斎藤知事に引導を渡すのはやはり、生みの親である日本維新、維新の会だということについて少しお話してみたいと思います。

今後の選挙の見通し

現在、候補者が乱立している自民党では、総裁選挙への立候補者が確定してきています。今回総裁選には、岸田総裁は不出馬を表明しています。つまり、任期である9月30日をもってその任が終わるということになります。任期満了です。自民党の総裁選の規定では、任期満了前10日以内に議員投票をすることが決まっていますので、総裁選挙の開票日は逆算すると早くて20日ごろとなります。遅くとも29日に行われると思われます。
さらにそこから逆算すると総裁選挙の立候補者による様々な選挙活動は、来週8日頃に始まるのが最速になるかもしれません。そして、その先には衆議院解散総選挙がおそらく待ち構えています。自民党が新しいリーダーの顔で戦う選挙をどこに設定するのかは、2つの考え方が存在します。1つ目は、何か起きる前にすぐに行うという選択です。2つ目は何かしてからすぐにやるという選択です。
自民党の総裁が決まると、臨時国会を召集して10月の半ばには首班指名・組閣などが行われ、大臣などの顔ぶれも新たになります。そこで少なくとも話題が生まれたところで、解散総選挙となれば、11月10日あたりには衆議院選挙の投票日をむかえているかもしれません。

維新の会の動き

斎藤元彦知事を推薦した政党は自民党と維新の会です。その一角である自民党は既に辞職を突き付けています。しかし、維新は真実の追及に重きを置いています。では、真実はどこまで追求する必要があるのでしょうか。
嘘八百と言い放った背景が適切ではなかったという真実は既に追究されました。では、次に追及されるのは公益通報をなぜ無視したかという点ですが、これもすでに8割がた全貌は見えています。県議からの厳しい追及が予想されるわけですが、争点は公益通報をどの時点で無視したかという時期とその意図です。
そして、決定的な情報ではなくとも疑わしい状況があったとわかれば、維新の会が、斎藤知事に対する不信任決議案を提出するでしょう。これまで擁護してきたつけをここで払わなければ、それこそ国政選挙で大阪府箕面市の市長選挙で大敗したような出来事が生じてしまうでしょう。
事ここまでくると維新の会はどこよりも早く「斎藤知事に対する不信任決議案」を今でも出したいはずなのです。すると、不信任案を出したり賛成したりした党は選挙で応援などしないでしょう。

出直し選挙の恐ろしさ

斎藤知事が知事として責任を果たす方法を、県政を前に進めることで県民の負託に応えるとしています。
つまり、彼は県民の負託を3年前にもらったことだけに寄りかかっているのです。「負託」とは、引き受けさせて、任せることを意味します。選挙で負託を受けたことは事実です。よって彼が完全にすべてを失うためには、負託を受けない人になることが重要なのです。
県民の手で県民の意思が彼を選択しないことを確定させたときに、彼は県民の信頼と負託を失ったことに気づけるのです。維新の会の幹事長、共同代表などのコメントが日々注目されているのもこうした流れを生み出すキーマンであるからです。
民主主義は、時に誤った選択をします。それが民意であればある意味仕方がない事なのです。一方で、その過ちから多くのことを学び民主主義は成長していきます。斎藤元彦知事から今奪うべきものは、もう名誉でも地位でも権威でもありません、その職責を全うするために必要な「県民の負託」なのだと思います。


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