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568 兵庫県知事選挙16日目「残り1日」

はじめに

兵庫県知事選挙もいよいよ16日目を終えようとしています。平日最後の金曜日、各候補者は最後の街頭演説や各地での呼びかけをされました。今日の教育コラムもその模様を少しお話してみたいと思います。

最終盤に来て

やはり、選挙序盤から私が異常に感じていた現象が最終盤でもさらに大きくなっていることについてまずお話ししたいと思います。
「一死をもって抗議する」という一言が残され、告発者がこの世を去った時、それが2024年の7月7日でした。あれから世間の注目は告発文章の7つの疑惑の中でも表面的な内容と言われがちな、パワハラと贈答品の授受について注目が集まりました。一向に刑事事件として扱われるべき話については捜査が前進する気配もなく、一方的に告発文章は怪文書扱いされました。
今回の選挙の争点は、知事の資質の問題という視点に立っていた県民が最も多かった状態でした。
例えば、3月27日に県知事が発した告発者に対する公開パワハラの一言一言が権力者による権限の乱用ではないか、知事としての資質に関わるのではないかという見立てなどがこうした争点を形成していったと思われます。
しかし、選挙戦はふたを開けてみれば、告発文書を書いた告発者がすでに故人であることをいいことに、そのプライバシーを嘘や想像を織り交ぜながらあたかも本当のように語り辱める言葉が町中にあふれかえりました。
そういったデマはSNSで拡散され、事実のようなかたちに形成されていきました。その過程はテレビの偏向報道など比較にならないほどのでたらめさと速さでした。

従前からの問題

また、選挙戦が進むにつれて兵庫県のかかえている財政的な問題や前知事の周辺自治体や中央との対話不足やその政治手腕の未熟さも顕著になってきたという意見も聞かれるようになりました。
自民党の国会議員、兵庫の県議、また地元22の市の市長たちの同様の声を上げています。こうした声は、選挙戦を有利に進めるためであるのか、それとも政治家としての力量不足を素直に指摘しているのかは、各陣営やその応援者の受けとめ方にもよるでしょう。
少なくとも告発文書に書かれているようなパワハラの問題や減税調査中のキックバック問題や公職選挙法違反の問題などについて告発者が問題意識をもって告発したことはそれほど不自然ではないと私は思います。
つまり、告発文書を告発された当事者が、誹謗中傷であるとか真実相当性が無いとかといった理由を付けて、独断で捜査し処分を決めるという行為を踏みとどまれたならば、現在までの半年に及ぶ県政の混乱はなかったのだと思うのです。クーデター、陰謀、黒幕などなど多くのデマがあたかも真実のようにSNSで拡散され、兵庫県民は今まさに重要な判断をこうした霧の中で行おうとしています。
熱狂的な狂信的な選挙戦の中に冷静な判断を求めても今はもうすでに遅いのかもしれません。人が大きく右に左に揺れ動く時、それは何かとてつもない誤解がそこにはびこっているか、意図的に操作しようとしている時なのかもしれません。
11月17日はいよいよ投開票日です。私は、明日11月16日の選挙戦最終日を兵庫の地で応援している候補者を一日しっかり応援して回りたいと考えています。兵庫の今をこの目に焼き留め、その後の県政がどのように歩んでいくのかをまた少し時間がたった時にしっかり振り返ってみたいと思います。

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