571 兵庫県 百条委員会再開「ぶれない」
はじめに
兵庫県知事選挙が終わり、11月18日の百条委員会の様子が公開されました。今回の百条員会を見て感じたことは2つあります。今日はその点について少しお話してみたいと思います。
感じたこと
この調査特別委員会での議論で見えてきたことを小出しに情報を公開していく時に結論をその都度述べていくことへの抵抗感が多い方がいるという点です。一方で情報は隠さずに全て公開してほしいという声もあります。
隠しているわけではないのですが、出すタイミングがおかしいという指摘もあります。前回の秘密会で行われた10月24日、25日の動画についてはいまだに公開されていません。
この点については中身を見てみないとわかりませんが、選挙戦ではこの情報が音声のみですが流出し、一部を都合のいいように流布され憶測を交えながらその話が独り歩きしていきました。どのような内容にしろ今回の選挙に少なからず影響を与えたものの全貌をしっかりと把握することを有権者やこの問題に注目してきた人間にとっては大きな問題だと感じます。
2点目は、公益通報者保護法の観点からの問題です。今回の3月の一連の行動が公益通報者保護法に違反しているのか否かという意見を述べる上で専門家の意見は大きな影響を及ぼしました。そこで、この点に関して反対の立場の弁護士を呼ぶかどうかという議論が上がりました。その場面で感じたことがあります。1点目は、呼ばないという決定がなされたかのような印象操作がされそうになったという点です。百条委員会への印象を下げるような質問の仕方をした議員がいましたが、その質問の仕方自体がある種の罠のように見えました。あたかも反対の意見の参考人招致を拒んでいるかのような質問でしたが、実際は今回の百条員会にはスケジュール上間に合わないが、次の百条委員会に呼ぶかどうかを次回の理事会で検討するという話し合いが行われていたことがその場の議論の中でわかりました。
私は個人的には、これ以上偏向報道であるとか政治的な意図が見える等という意見が出ないためにも反対の立場の承認を呼ぶことは重要だと感じます。もちろん公益通報者保護法に精通している方を呼ぶことは重要だと思いますが、反対の立場の弁護士の方の中に公益通報者保護法に精通している方がいるかは別として、そこは招致して話してもらう方が今後の調査の信憑性にも関わる重要な点かと思います。
つまり、必要なことはやりしっかりと議論の過程を示していかないと現状民意が示されている今、今まで以上に多くの方に納得してもらうことは難しくなっているということです。
次回、斎藤知事への尋問
11月25日に予定されている証人尋問には、斎藤元彦前知事の出頭を要請することが決まりました。知事選への影響を考慮し斎藤前知事の出頭は見送られていました。告発文書に記載のあった7つの疑惑や、公益通報保護などについて証言を求めるとのことですがどのような調査が行われるのか注目していきたいと思います。おそらくですが、前回の10月24、25日に秘密会が行われた時に出てきた証言などをもとに確認作業が進んでいくのかと思われます。
民意を受けた斎藤知事がどう答えるのか、次回はインターネット中継を含めて全面公開されるそうですので、しっかり見届けていきたいと思います。
ぶれない姿勢
橋本徹さんの主張には一貫性がありぶれない姿勢に大変に注目が集まっています。もしかすると今回の告発文書問題で終始一貫して初動の問題を指摘し続けてきている数少ない論客と言えます。
私は、3月の権力の乱用を問題視している一人ですが、橋本氏の権力者を経験した立場からのこの指摘には大きくうなずいてしまいます。