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510 頑張れ‼ 斎藤元彦 兵庫県知事「不信任決議案可決」
はじめに
9月19日の兵庫県議会は、その一部始終がユーチューブでもライブ配信されていました。異様な空気の中、最後に不信任決議案が提出され、採決が行われました。結果は賛成を示す白票が86枚、反対する青票が0枚という結果でした。これまでの百条委員会での調査を踏まえた賛成の立場からの答弁は、その問題点を冷静にまとめたものであり、これまでの調査の結果を述べているようなものでした。
今日の教育コラムでは、この兵庫県の斎藤知事への不信任決議案が可決された件についてお話をしたいと思います。
知事であるために
斎藤知事は、県政を前に進めていく意欲を前面に出した挨拶を行いました。その中には違法な調査や故人へのお詫びの言葉は一切存在しませんでした。私は事ここに至っても知事としてあり続けることへの意欲の高さを示すことに徹した彼の知事としての資質のなさを痛感しました。
日本維新の会の遠藤国会対策委員長の言葉がとても印象的でしたので紹介したいと思います。
不信任が可決され、記者団に対してこのように述べています。
「斎藤知事が県政運営を頑張りたいと言っていることが本末転倒で、県民ではなく自分のためにやっていると感じ取られてもしかたがない。」
この言葉は大変に今の問題を明確にしています。県政運営を停滞させた責任の張本人が、今後の議会運営に意欲を示す。また、不信任案が100%可決される状況においても自らの過ちを明確にできないことへの忠告だと言えるからです。
また、「斎藤知事の肩をたたくタイミングがずれてしまったと自戒の念を込めて残念に思う。もっと早い段階で辞職を求めても、斎藤知事は辞めなかったとは思うが、われわれから県民のための仕事が空虚になっていると言うべきだった。今さらながら後悔している」とも述べられています。
86対0の意味
「今でも私自身は法的にきちんとやってきたつもりですがこうした結果になったことについては責任を感じている。」
と述べながら、今後も県政を前に進めていくことを強く考えていることについて繰り返し述べていました。不信任決議案に対して重く受けとめていることや議員の判断を尊重する考えを述べる姿を終始見ることができましたが私は、元西播磨の県民局長さんへの謝罪や懲戒処分を取り消す様な意志は全く感じられませんでした。
政策の問題ではなく知事としての資質について議会が不信任を出したという形で受け止めている知事の発言は、過去の長野県の田中康夫元知事の時のような出直し選挙への意欲を感じさせるものだったように思います。
現在第三者委員会の弁護士の方々や元裁判官の方々が調査を開始しています。百条委員会の調査は一旦停止しています。議会の解散があれば委員会は解散になります。私は、真実が近い未来で明らかになった時にその問題点を受け入れて法的な処分や故人への謝罪をする日が来ることを願いたいです。