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575 兵庫県知事選挙「火種と魚拓」

はじめに

兵庫県知事選挙における疑念が今話題になっています。この疑念は、選挙が「公正で公平」なものである必要があるという意識のもとで起きているものでは無いかと思われます。今日の教育コラムではこの疑念について少し紹介してみたいと思います。

公平な選挙

選挙は本来、有権者の自由な意志で行われるものです。そのために選挙が公平に行われるよう、公職選挙法において禁止事項が規定されています。選挙違反は「犯罪」として処罰の対象となり、候補者や選挙事務所関係者だけでなく有権者にも適用されるものです。ルールを守り、違反のない明るくきれいな選挙を推進していくことが何より重要です。

稲村和美氏へのネット攻撃

私も実際に稲村さんのXをフォローしていたのですが、途中凍結された出来事に遭遇しました。
当初、稲村和美氏の後援会が、選挙期間中にSNSのアカウントが凍結されたことについて、SNSの管理者に一斉にうその通報をされた疑いがあるとして、22日にも偽計業務妨害の疑いで刑事告訴することを決めました。

凍結されたアカウント

凍結の経緯

最初の妨害行為は10月31日告示の兵庫県知事選挙の選挙期間中でした。11月5日に立ち上がった後援会のXの公式アカウントが翌日の6日に突然凍結されたのです。投稿や閲覧ができなくなり、多くの稲村和美さんを支援、応援する方々への情報発信が滞ることになりました。さらに、11月12日に別のアカウントで開設されたものについても開設した当日に凍結されてしまったのです。
このようにXが凍結される理由はいくつかあります。
・ヘイト行為
・特定の人物を標的にした嫌がらせ
・Xのルールに違反した場合

等です。このような違反行為があったか無かったかを見ていくと少なくとも私が確認できる範囲の内容で確認できるものは何一つなかったと認識しています。公式にも支援団体は、Xへの投稿についてはルールに違反する投稿はなかったと声明を出しています。このようなSNSでの発信が重要な選挙戦において、いわれのない通報を大量に送られてアカウントが停止することは、公平で公正な選挙を進める上で、不当な妨害だと考えることができます。
現在、稲村さんの後援会などはうその通報を多数されたことを「選挙妨害にあたる」として、不特定多数のアカウントを偽計業務妨害の疑いで刑事告訴したとのことです。あわせて公職選挙法違反の疑いでも告訴を検討しているとのことです。

パワハラはなった発言への疑義

今回の検証は、選挙戦の中で拡散された百条委員会の奥谷委員長の記者会見の発言が切り取られて、真意が理解されずに拡散されていたというものでした。8月の証人尋問に呼ばれた県職員の方々は6人いました。
証人尋問を終えて、奥谷委員長に記者からの質問がありました。
「パワハラを受けたという人は何人いるのか」という質問でした。
「私の認識では明確に知事の方からパワハラを受けたという方はいらっしゃらなかった」と答えています。しかし、これは前後の文脈や奥谷委員長のその直後の発言を聞けば、現在調査中で今後の調査の過程で判断していく必要があるというものでした。

日本ファクトチェックセンターより

奥谷委員長は、発言の中で
「私の認識では明確に知事の方からパワハラを受けたという方はいらっしゃらなかったという風に考えておりますが、それは職員さんの中でもこれがパワハラに当たるのか自分では判断できないという方もおられましたし、そこはこれから我々が聞いた事実を評価して 、パワハラに当たるのかどうか、しっかり評価をしたいと考えてます。」
また、厳しい叱責を受けたという方もいることを説明されています。整理が終わっていないことを前置きして、厳しい叱責を受けたことがあると言われてた方は結構おられたんじゃないかなと思うとはっきり発言されているのです。さらに念押しで、そういった厳しい叱責がパワハラに当たると思いますと話していた方がいなかったことも述べられています。
私は、百条委員会の調査の途中過程で、結論を述べるようなことはできないし、パワハラと思える行為があったとしてもそれが確定しているわけではないということをしっかり踏まえて発言されているように思える発言でした。つまり、奥谷委員長は百条委員会の運営を真実の究明に向けて誠実に進められようとしていたと思えるのです。
今回、ファクトチェックセンターの見解が、不正確となっているのは、パワハラが無かったともあったとも断定していない奥谷委員長の発言の一部を切り取って、「パワハラは無かった」と発言しているということに対して正確ではないと指摘しているのです。このことは委員長の誠実な百条委員会の運営も同時に指名しているように私には思えます。

公職選挙法違反

選挙といってもいろいろですが、今回の兵庫県知事選挙ほど、公職選挙法違反という言葉が話題になった選挙は無いと思われます。現在いくつかの公職選挙法違反が指摘されています。代表的な物は次の3つの内容です。この真意は今はっきりはしていません。

・2馬力選挙の是非
・稲村陣営のXへの嘘通報によるアカウント凍結という選挙妨害
・選挙の事前活動と買収行為

兵庫県の某企業がなかでも現在注目を集めています。とあるnoteの記事がきっかけで、このSNSなどを用いたマーケティングやブランディングを手掛けている会社と候補者の1人の行動が公職選挙法違反の疑いがあるのではないかという話題です。11月22日現在、すでにその元々のnoteは一部改変されていて原本は読むことができませんが魚拓は拡散しています。

兵庫県知事選挙における戦略的広報:「#さいとう元知事がんばれ」を「#さいとう元彦知事がんばれ」に(魚拓リンク先)
https://megalodon.jp/2024-1121-0124-57/https://note.com:443/kaede_merchu/n/n32f7194e67e0

様々にこれまで拡散されてきた、この選挙参謀と思われる方々の配信や執筆されているSNSの魚拓がとられ、そしてそれぞれに検証が進んできています。また、捜査機関にアプローチをかけようとする動きも生じています。

百条委員会の動画

まだ見きれていませんが、本日公開された百条委員会の様子については、明日またまとめて報告したいと思います。アクセスしてご覧いただける様に念のためリンク先を下記に紹介しておきます。

10月24日分

10月25日分



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