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643 兵庫県百条委員会(2025/01/27)「聞き取り調査と書面調査の結果公表」

はじめに

昨日、1月27日に開催されました兵庫県百条委員会の中身については、前回の動画で配信いたしました。本日は、その際にふれませんでした聞き取り調査と書面調査の結果が公表されております内容について少しお話してみたいと思います。百条委員会のホームページのリンク先を下記に紹介し、公表されております結果のPDF資料も添付しておきます。ご覧になってみていただければ詳細についていろいろと見えてきます。

県議の証言から見えてくる情報漏洩の実態

証言の詳細については、本日の動画で全文を見ながらお話しています。重要な点を挙げると今回の聞き取り調査の結果、兵庫県の井ノ本前総務部長が告発者に対して「“あれは怪文書で、私たちは被害者”などと言いながらファイル出してきた」という証言が得られているということです。また、慎重に扱うべき情報を読み上げたなどという状況も見えてきました。この結果は証言を文字おこしした形で先程のPDFの中に詳細に書かれています。

分かれる弁護士の見解

既に3名の専門家の方々の参考人の招致を行い、そのお話の中では県の対応を問題だと指摘している方もおられますし、通報内容の調査結果が判明する前の告発者捜しや不利益な取り扱いは許されないと厳しく指摘されておられる方もいます。
今回、公表された書面調査の結果では明治大学の高巌特任教授が「兵庫県の対応は法の趣旨を無視した行為であり、公益通報者保護法に違反する」と指摘されています。様々な項目について丁寧に回答されている内容は、これまでの参考人3名ともに通ずる論点の整理であると読み取れます。
一方で別の見解を示している方が徳永信一弁護士です。徳永氏は、告発文書に真実相当性などが認められないと断言し、「通報者の探索も特定も違法とはなり得ない」という意見を述べられています。徳永氏も事細かに告発は公益通報ではないといった趣旨の話を独自の理論を展開して語られています。私には、冒頭の主張から理解が間に合いませんでした。
増山議員が強く推されておりました徳永弁護士への書面による質問が行われたことは公平性という観点だけで見れば重要な対応だとも言えます。しかし、公益通報者保護法に精通した方々への調査であるのかという視点から見るとやはりそこは問題が多いように感じています。
詳細の内容につきましては、提出されている書類も膨大ですので動画で実際に文書を見ながらお話しています。

いずれにしてもNHK党の関係者や斎藤擁護派の主張の元となる法的な解釈のエッセンスが凝縮された徳永氏のご主張を文面で拝見して、ここ数カ月の斎藤氏の告発者に対する対応を正当化する論陣の根本にどのような主張があるのかがしっかり見えてきたような気がします。

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