週刊ごとう Vol 18
勝手に気になったニュースを見ていく「週刊ごとう」です。
さて今週の気になるニュースは…
・群馬県の珍スポット「アダルト保育園」
・男性の育休取得、助成金上乗せへ
・ベビーフード 薄れる抵抗感
・医療的ケア児の家庭に専門スタッフ派遣へ
そんな中、今週気になったニュースは2つほど。
①・男性の育休取得、助成金上乗せへ
厚労省が22日、男性の育児休業取得の促進に対し積極的な企業への助成制度にプラスアルファの支援として、中小企業で一人当たり10万円の加算要件を設けるそうです。
ただ、これカン違いしてほしくないのは「個人ではなく企業」に払われるというものです。「取ったらもらえる」類のものではないので、ご注意を。
加えて、これって取得という事実に対し払うものです。そうなると心配なのが「実績作りのために無理矢理取らせました!」的な育休取得が増えないかなという点。
男性の育休取得の期間で実は最多なのは「5日未満」で、省庁の調査では56.9%、続いて「5日~2週間未満」が17.8%と、およそ7割近くが「2週間以内」と回答しています。理由の多くは「長期不在は仕事に支障が出る」「無報酬が痛い」など。
でも、こんな短期間で足ります??
育休は「休みたい!」ではなく「ママと子供を支えたい!」「期間限定の子育てに関わっていきたい」と言う動機でとるパパが多いかと思います。たったの数日間なんて、下手すれば「ママが産後退院して、翌日から復帰」なんてこともあるでしょう。そうなったら、正直な話、役所に行ったりとか掃除したりとかしか出来ません。もっとも支えが必要な「家庭で子供を見る」というセクションに入る前に育休が終了していたら、意味なくね?と。
ですので、個人的には仮に強制力を持って取らせるにしても、数日間はNG。最低1か月は見てほしいと思いますし、その10万をしっかりと活かしてほしいですよね。社長の焼き肉代になるなんてことのないように。
折角の育休が「エア育休」にならないようにしたいですね。
②・ベビーフード 薄れる抵抗感
もう一つはコレ。ベビーフード、懐かしい。僕めちゃめちゃお世話になりました。
キューピーの桃ジュレさえ切らさねば、何とかなる…。そんな期間を経たムスメ達も今では「お肉食べたい!」「あさりの味噌汁がいい!」と訴えてくるようになりました。
ベビーフードは商品として出るからには「栄養価・味」を高品質で満たしているものが多いです(確かに美味しい)。下手に僕らが作るよりも…ということもありますし、ベビーフードに感化されて「こういうの作ったら食べるんだ!」と気付きをもらい、おうちごはんのメニューに活かすことも出来ます。
つまり、上手く付き合えばいいじゃんということ。
その一方で手づくり神話と言いましょうか。手間をかけて食事を作る事=愛情度という見方も、根強く残ります。特にご高齢の世代には多いかと。
長時間労働と同じメカニズムですよね。滅私奉公度がより評価される、みたいな。
僕の長女が幼稚園選びをしていた時のことです。ある園の入園説明に直接伺った時、お弁当の件で信じられない台詞を聞きました。
園「水曜日は”お母さんの手作り”弁当です」
僕「弁当は”お父さんも作るんです”が、ダメなんですか?」
園「やはり”母の愛情”というものを云々」
僕「共働きで大変という親御さんが増えているんじゃないですか?」
園「それでも私達の時は作ったのです。愛情を込めて」
僕「愛情に手作りも冷食もないのでは?」
園「お気持ちは分かりました。今までそうした問い合わせがなくて」
この園にはいかないと決めた瞬間でした。子供達、つまりはこれからの時代にになっていく人材育成の最先端の場で、こんなノスタルジーな価値観を押し付けられるなんて、溜まったもんじゃねぇぞって。
実はこの後、市の子ども子育て会議委員となり、各園の児童数推移も分かるような立ち位置になりましたが、この園、やっぱり入園者が減っているんですよね。年々。
時代が変われば親も子どもも変わっていきます。当たり前のこの事実に目を向けないとならない組織や機関はまだまだ多いのではないでしょうか。
未来志向で、手を打ちたいですね。
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