働き方改革、進めてますか?その2
その1はこちら
さて、働き方改革関連法がスタートしましたね。本気になって考えなきゃ…。そんな組織が少しでも増えることを願って、日々仕事していますが、色々な手を打っていても、なかなかうまくいかない…。そんな組織も散見されるなと最近は感じています。
何に着目すれば改革は加速するのか
本格的に改革を進めるとして、その原動力になるのは何なのか。
人です。
その組織を構成する一人一人です。
業務を改善して生産性を上げるぞ!
その掛け声で、果たして御社の社員は「ハイ分かりました!」と動きますか?と。
社員が求めるもの
米国のギャラップ社による「熱意ある社員」の調査結果では、日本は139カ国中、132位(世界最下位レベル)です。
何でこんなことになるのか。一言で言うと「会社が愛されていない」んですよ。シンプルに。
働き方改革関連のコンサルで社員の話を伺うと、必ず聞かれるのが下記のようなセリフです。
・会社を信用できない=どうせ口ばかりのパフォーマンスになるだろう
・現場の思いをくみ取ってくれるとは思えない=日々の不満の積み重ね
・自分たち(社員)にはどんなメリットがあるか分からない=正直な気持ち
・業務改善よりあのパワハラ上司をどうにかしろ=切実
社員の思い。今どんなことに不安を抱えているのか。どんな不満があるのか。まずはそこをしっかりと現状把握することが実はとっても大事。だって改革の一手一手を現場で進めるのは、まぎれもなく社員一人一人ですから。
そこに注力されない改革は、成功しません。
断言します。
社員一人一人の期待度を高め、主体的な行動を後押ししていくことで改革は加速度を増します。
そのために必要な事
簡単です。ボス(上司や経営者)が意識を変えればいいのです。
・改革の方針を決めるのは誰?
・制度の導入を決めるのは誰?
・許可を出すのは誰?
・評価をするのは誰?
全部、ボス(上司)です。
例えば育児中の男性社員がいくら頑張って成果を出して「保育園から電話で迎えに行かないといけないのです」と訴えても、ボス自身の意識が旧態然とした昭和のOSでは
・なんで男のお前が行かねばならんのだ
・仕事と家庭どっちが大切だ!
・評価に響くぞ!
なんてセリフを言ってしまうかもしれません。事実そうした事例は、僕の手元だけでも山ほど控えてます。
最悪の場合、ボスにはそのつもりがなくとも、それが「ハラスメント」だと言われてしまう事だってあります。
※ハラスメントについてはまたの機会にじっくり語りたいですね
そしてそんな課内で働く他の社員は、それを見て果たしてモチベ―ションが上がるでしょうか?
・俺もああなるのかな…
・ああ嫌だ、こんなギスギス職場
・さっさと経験積んで辞めちゃおう
・とりあえず録音しとこう
・あとでツイッターで拡散しとこう
そんな状態でいい仕事もへったくれもありません。改革なんて夢物語です。
ジョージタウン大学のクリス・ポーランド氏の研究では、上司からハラスメントを直接受けた社員だけでなく、その所属課、そして目撃者の成果創出度が低下することが研究結果として明らかになっています。
人がますます少なくなる中、一人一人の社員の成果創出が必要とされる現状において、これは大きな損失です。
だからこそ、組織のカラーを決定づける上司の意識改革は働き方改革の1丁目1番地。だからこそ、僕はそれを打破する一手として「イクボス育成」の必要性を訴えています。
ボスの意識が変われば、組織が、社会が変わります。
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