Windows10さん、こんにちは~『wubntu11 cinnamon』の紹介です
今日はwubuntuについて紹介させていただきます。
名前を聞いただけで、Windows+ubuntuという、ふざけた名前のように思えます。
では、単なる悪ふざけの過ぎるネタ的なOSなのかといったら、ネタであることには違いませんが、全力でネタに突き抜けているOSです。
なお、このOS、Microsoftの商標権等はガン無視なので、オススメはしません。
ホームページを確認
まず、ホームページを確認すると、Microsoftのページと錯覚するようなWindows 11のデスクトップに酷似したスクリーンショットがあります。
そして下の方にスクロールすると、Wubuntu 11 PlasmaとWubuntu 11 Cinnamonのスクリーンショットがあります。
Wubuntu 11 Plasmaは、その名の通り、デスクトップ環境にKDE Plasmaを採用しており、そのデザインはWinows 11そのものです。
Wubuntu 11 Cinnamonは、デスクトップ環境にCinnamonを採用しており、そのデザインはWindows 10となっています。
Windows10のサポートが来年2025 年 10 月に終了することもあり、今回はWubuntu 11 Cinnamonの方をインストールし、その見た目、使い勝手について試していきたいと思います。
日本語入力
まずは、恒例の日本語入力の確認です。
普通にインストール直後から日本語入力が出来るようになっています。
これは嬉しいですね。
なお、このテキストエディタ、Windows標準のメモ帳に似ていますが、実際はGedit(ジーエディット)という、GNOMEデスクトップの標準テキストエディタです。良くここまでメモ帳に似せるものだなって感心します。
アプリケーション
アプリケーションは豊富に入っています。一部を抜粋して紹介します。
Officeソフト
まず、オンライン版のMicrosoftOfficeが入っています。
Microsoftアカウントを持っている方は、機能制限はありますが無料でOfficeのオンライン版を利用することが出来ます。
また、Microsoftアカウントを持っていない人でもオフィスソフトを利用できるように、OnlyOfficeというオフィスソフトが入っています。
OnlyOfficeは、LibreOfficeと同様、無料で使えるオフィスソフトです。
外観は、MicrosoftOfficeにかなりよせており、普段仕事でMicrosoftOfficeを使用している方ならば、比較的違和感なく使用出来るでしょう。
また、OnlyOfficeの初期フォントは、他のLinuxディストリビューションだと少し違和感のあるフォントなのですが、このWubuntuでは違和感はありませんでした。普通に見やすいフォントになっており、使いやすいと感じました。
ブラウザ
ブラウザはMicrosoftEdgeが入っています。こちらはLinux版の純正MicrosftEdgeです。MicrosoftもこのEdgeからLinuxでも動作するブラウザを提供してくれるようになりました。こういうWindowsでもLinuxでも使えるクロスプラットフォームのアプリは良いですね。複数のOSを使う人にとっては、同一の使い勝手であり、いちいち他のブラウザの操作を覚える必要はありません。
Steam
Steamもアプリケーションメニューの中に登録されています。
ただこれはメニューに登録されているだけで、実際にインストールされているわけではありません。
『Steam』を選択すると、必要パッケージのダウンロードが開始されます。なお、結構な時間がかかります。
そして、ダウンロードしたファイルが解凍されたらログイン画面が表示されます。
Copilot
デスクトップ上にある『Copilot』とは、Microsoftが開発した生成AIの一種です。『ChatGPT』みたいなものですね。
起動すると、特にサインインも必須ではなく、下の方にあるテキストエリアに、質問を入力することで、回答してくれます。『Copilot』と同様、『ChatGPT』も今はこんな感じで簡単に使えますね。
使ってみたところ、『ChatGPT』と同じような感覚で使えました。
レスポンスの速度も似たようなものです。
回答の下の方に、詳細情報として、参考ページのリンクがありますね。このあたりは『ChatGPT』よりも便利かも知れません。
それにしても『ChatGPT』を初めとした生成AIが出てきてから、とても便利になりました。
今までは、なにか知らない情報を調べ纏める場合は、検索エンジンからキーワードを検索し、ヒットしたページから、情報を読んで理解する、そして自分の場合は、1つの情報ソースでは不安なので、複数のページを参照し、情報の精度を高めて、精査した情報を文章に纏めていく方法をとっていました。
しかし、生成AIが実用レベルになってからは、質問を投げかけるだけで、きれいな文章に成形して、回答を返してくれます。初めて生成AIを使った時は感動したものです。
このように便利になった一方で、情報を取捨選択する能力、情報をまとめ上げる能力、文章を作成する能力が低下する可能性もあるかなとも思います。
ファイラー
Microsoftの『エクスプローラー』とデザインは似ていますが、『Nemo』というCinnamonデスクトップ環境の標準ファイラーをカスタマイズしたものになります。アイコンのデザインなんかも、そのまんま『エクスプローラー』ですね。
設定
設定メニューもWindowsに似ていますね。
Windows10よりも、Windows11の設定画面に近い感じです。
設定画面のシステムのカテゴリーに、“Power toolsがアクティブ化されていません”と書いてあるところがあります。ここをクリックすると、“プロダクトキーを入力してください”とアクティベーションを求められます。
こちらをアクティベート(有効化)すると、Windowsのコントロールパネル等やネットワーク制御ツールがインストールされたり、Androidのシステムを動作させたりと、いろいろ無茶なことが出来ます。
ただ、Androidのシステムは仮想環境上にPrimeOSというAndroidをPCで動作させるOSを載せている仕組みなので、高いパソコンスペックを要求されます。
それと、“Power tools”の有効化は有料になります。35ドルの寄付が必要です。
また、設定画面のテーマを選択し、“デスクトップ”の項目をクリックすることで、ライトテーマ、ダークテーマ、その他のテーマに切り替える事ができます。
また、これらのテーマはインターネットから、追加テーマをダウンロードすることが出来ます。勿論、せっかくのWindows10テーマですので、変更はしませんが。
終了画面
今更ながら、堂々と壁紙にWindowsのロゴがあるのは悪い意味で凄いです。開き直っているのか、陽気なお国柄のせいなのか・・・あ、ちなみにWubuntuはブラジルで開発されています。このWindowsロゴの利用は徹底しており、終了画面のウィンドウや、シャットダウン中の画面にも表示されます。
終了画面のウィンドウの“わかった”という日本語がちょっとツボです。
総括
ここまでやるかというくらいWindows10に似せているwubuntu。そしてWindowのソフトやAndroidアプリも動作します。
見た目、機能の豊富さで言えば、Linuxディストリビューションの中でもかなり高いレベルなのですが、いかんせんMicrosoftの商標権をガン無視しているのがいただけません。
他のLinuxでもWindowsにデザインをよせているものは、多々ありますが、ロゴまで使用し、有料版も用意しているものは流石にありません。
Micrsoftが本気で動いたら、まず勝てそうもないですが、現段階では特に動きはないようです。
OSとしての作り込みは確かなので、よく似ているレベルのオリジナルなデザイン、そしてロゴを用意してくれれば、オススメ出来るんですけどね。