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Voyager25.04アルファ版~一足早く試したけど、結構良い感じに仕上がりそう~
今回は、フランス産のLinuxディストリビューション『Voyager』がいち早く、25.04のアルファテスト版をホームページ上で公開していましたので、そちらを触ってみたところ、かなり良い感じでしたので、紹介したいと思います。
概要
Voyagerはフランス産のLinuxディストリビューションであり、UbuntuベースのものとDebianベースのものがあります。
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そのバージョンは、UbuntuやDebianのバージョンと合わせており、例えば、Ubuntuの最新版24.10をベースとしたものは、Voyager24.10、Debian12をベースとしたものはVoyager12となっています。
今回は、Voyager25.04のアルファ版ですので、Ubuntuの次期リリース25.04をベースとしたものになります。
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サポート期間は、ベースとなるUbuntuに準じております。
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ですので、Voyager25.04は、Ubuntu25.04と同様9ヶ月サポートとなります。
長く使いたいのであれば、長期サポート版であるVoyager24.04 LTSを使用するのが良いです。新機能を試したい方は、その都度最新版に乗り換えていくといった感じですね。
さて、当然Voyager25.04は、アルファテスト版であり、正式リリースはされておりませんが、ホームページのトップ画面に結構がっつり、ダウロードや専用ページのリンクが張ってありました。また早くも紹介動画のリンクまでありました。
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「これは触るしか無い」と思いましたので、インストールし、レビューしていきます。
日本語入力環境
インストール直後に日本語入力ができるか、まずは確認です。
テキストエディタを起動して、<Windows>キー+<Space>キーでインプットメソッド“Mozc”に切り替わります。
そして、特に何も設定しなくても日本語入力はできる状態でした。
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アプリケーション
アプリケーションメニュー
左上にあるアイコンをクリックすることで、アプリケーションメニューが表示されます。Gnomeの拡張機能“Archmenu”ですね。
細かいですが、メニューのカテゴリーの中に“アクセサリー”が2つあることが気になりました。正式版までに修正されると良いですが。
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プリインストールアプリ
プリインストールされているアプリケーションは、他のLinuxでもよく見られるもの(ブラウザは“Firefox”、メールクライアントは“Thunderbird”、Officeソフトは“LibreOffice”)が入っています。
“Firefox”の“プライベートブラウジング”の機能もあらかじめ登録されています。ランチャー上にありますね。プライベートブラウジングだと、閲覧履歴等のウェブの証跡を残さずブラウジングをすることが出来ます。
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意外にゲームのカテゴリが充実しています。
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シンプルなゲームばかりですけどね。
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また、FreetubeというYoutube視聴アプリが登録されていますね。
はじめは、英語表示になっていますので、“言語設定”を“日本語”、“急上昇の地域設定”を“日本”に選択してください。
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boxvoyager
そして、Voyagerの特徴ともいうべきアプリ、“boxvoyager”も当然登録されています。boxvoyagerでは、多くの機能がありますので、今回は1部を紹介します。
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Style Dark
“Style Dark”は、デスクトップ全体をダークテーマにすることが出来ます。
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例えば、“Voyager Dark Orange”を選択してみます。
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すると、こんな感じのカッコ良いデスクトップテーマにすることが出来ます。
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wallpapers
“wallpapers”は壁紙の選択です。
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Voyagerのオリジナルな壁紙は、スタイリッシュなものが多いです。
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Backup one click
“Backup one click”が赤の太文字で強調されています。なぜ強調されているのでしょうか?このバージョンから追加されたものなのでしょうか?
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この“Backup one click”は、とてもシンプルでわかりやすいバックアップソフトです。
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バックアップ先は、ローカルフォルダの他、Googleドライブ等のウェブストレージに保存することも出来ます。
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Effects Gnome Shell
“Effects Gnome Shell”は、様々な画面効果を付加する機能です。
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更に次の画面で、その画面効果を選択することが出来ます。
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“3D Desktop Cube Effect”、“Burn Windows Effect”、“Effect preferences”、“Compiz windows effect”、“Magic Lamp effects”、“Coverflow Alt-Tab”があります。
いくつかピックアップして紹介します。
3D Desktop Cube Effect
“3D Desktop Cube Effect”は、ワークスペース(所謂、仮想デスクトップ)切替時に3Dで立体的に切り替わる効果を付加する機能です。
見た目が面白くなるだけではなく、画面の切り替えが分かりやすくなります。
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Coverflow Alt-Tab
“Coverflow Alt-Tab”は、Alt-Tabでのアプリケーションの切り替え時に、3Dアニメーション効果で表現する機能です。切り替え時のアニメーション効果はいくつか選択でき、WindowsVistaのような効果にすることも出来ます。
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“Burn Windows Effect”
“Burn Windows Effect”は、ウィンドウを閉じるときに、炎が燃えあがるようなイフェクトが出ます。実用性はありませんが、視覚的に面白い効果です。
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ちなみにこれらの効果をオフにするには、Boxvooyagerから再び選択する必要があります。
Boxvooyagerの機能自体は多機能であり、面白いのですが、このあたりのユーザインタフェースは改善してほしいところです。
デスクトップと同化しているターミナル
デスクトップと同化して表示される端末(ターミナル)のアプリケーション“Tilda”もプリインストールされています。
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起動すると、デスクトップの左上あたりにデスクトップと同化する形で、ターミナルが表示されます。
試しに“neofetch”コマンドを入力すると、デスクトップ上にシステム情報が表示されました。
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ところでこの“Tilda”、終了しようと思ったのですが、ウィンドウタイプではないので、どうやったら終了することが出来るのか、はじめは分かりませんでした。実は再び、メニューから“Tilda”を選択することで、終了することが出来るのですが、いちいちメニューから選択するのは面倒です。
そこで、予めデスクトップ上にショートカットを作っておくことをオススメします。
アプリケーションメニューから“Tilda”を右クリックし、“デスクトップショートカットを作成”をクリックします。
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デスクトップにアイコンが作成されます。またこのときのアイコンは少しグレーがかっています。
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次にデスクトップ上に作成されたショートカットアイコンを右クリックし、“起動を許可する”を選択します。
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するとアイコンがくっきりとした色に変化しますので、こちらのアイコンをダブルクリックすることで、Tildaの起動・終了が出来ます。
タスクバーの機能
上部のタスクバーの右側あたりにも、いくつか機能が割り当てられています。
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アプリやファイルの検索機能
虫眼鏡アイコンをクリックすると、デスクトップの真ん中に検索ボックスが表示されます。
この検索ボックスにアプリケーション名やファイル名を入力することで、簡単に検索が出来ます。
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メールクライアント(Thunderbird)
メールクライアントが常駐しています。
自分はGmailを使っていますので、メールクライアントは使用しませんが、利用している方は便利だと思います。
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ラジオアプリ
ウェブで聞けるラジオアプリも常駐しています。作業中や気分転換に良いかと思います。
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総括
今回はVoyager25.04のアルファ版を見ていきました。
今までのVoyagerもしっかりと作られていて、壁紙がオシャレな、いかにもおフランス産のディストリビューションという印象でしたが、次期バージョンでは、機能がいろいろ追加されていて面白いですね。
特徴であるBoxvoyagerの機能が充実しているのは良いのですが、ラジオボタンを選択していくユーザインタフェース周りは使いづらさがありますので、このあたりを改善していただきたいなと思います。
と少し不満はあるものの、オススメできるLinuxディストリビューションの1つですので、正式版リリース時には、また紹介させていただこうと思います。