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open.Yellow.os Freesiaの新機能について

今回は、PCFreedomのコダシマ氏のところで開発しているopen.Yellow.os について新機能を中心に紹介させていただきます。


open.Yellow.os とは

PCFreedomのコダシマ氏のところで開発しているLinuxディストリビューションになります。
その名の通り、黄色をイメージカラーとしており、今回のコードネームはFreesia(フリージア)です。

フリージア

概要は次のとおり。公式ホームページからの引用になります。

・バージョン番号: open.Yellow.os 24.08 Freesia
・リリース日: 2024-08-02
・OS タイプ: Linux
・カーネル: Linux Kernel 6.1.0
・ベースシステム: Debian 12(bookworm) stable
・デスクトップ環境: GNOME 43.9

『概要』https://openyellowos.com/

特徴

日本のプロジェクトという安心感

open.Yellow.osのプロジェクトは、日本のプロジェクトということで、OSを使う上での最重要項目の1つである日本語表示、日本語入力関係は当然ながら、何の問題もありません。
メジャーどころのLinuxmintですら、最新バージョン22では、日本語入力を行うためには設定が必要になったことから、有名どころのOSだからといって油断は出来ません。問題なく日本語環境が整っていることは、メリットの1つといえるでしょう。

日本語入力

低スペックのパソコンでも動作

open.Yellow.osの推奨スペックは次の通りです。公式ホームページより引用です。

・2 GHz デュアルコアプロセッサ以上(64bit)
・4 GB 以上のシステムメモリ
・25 GB 以上の HDD または SSD の空き容量
・1024×768 ピクセル以上のモニタ解像度
・DVDドライブまたはUSBポート(インストールメディアとして使用)
・インターネットアクセス(推奨)

『推奨システム要件』https://openyellowos.com/

このスペックならば、中古パソコンでも要件を満たしているものがほとんどでしょう。ちなみに今回、自分がインストールしたパソコンのスペックは次の通り。“neofetch”コマンドでの表示です。“neofetch”コマンドも最初から使えるようになっていますよ。ターミナルを開いて、“neofetch”とだけ入力してください。

“neofetch”コマンド

CPUがIntel第2世代のCeleronで、メモリは4GB、「うわっ…私のPCスペック低すぎ…?」って思います。それでも動作します。サクサクとは行きませんが。

後、欲を言えば、“neofetch”コマンドで左側に表示されるロゴ、これもopen.Yellow.osのロゴのアスキーアートだったら嬉しいなって思います。

open.Yellow.osのロゴ

統一感のあるデザイン

open.Yellow.osのデザインに統一感があることも、優れたポイントの1つです。ブート画面、起動ロゴ、壁紙等、ちゃんとopen.Yellow.osオリジナルなものになっています。
特にブート画面まで、オリジナルなデザインにしているLinuxディストリビューションは少ないです。

ブート画面
起動ロゴ
壁紙

機能

今回の新機能「oYo UI Changer」

さて、今回のバージョン「open.Yellow.os 24.08 Freesia」の新機能「oYo UI Changer」の紹介になります。

アプリケーションメニューから「oYo UI Changer」を選択してください。

「oYo UI Changer」を選択

「oYo UI Changer」が起動します。選べるスタイルはデフォルトのものを含めて3種類、“oYo Original Style”と“Windows Style”、“Mac Style”です。

選べるスタイルは3種類

“Windows Style”では、下にタスクバーと左下にアプリケーションメニューが表示されます。アプリケーションメニューの表示順は、“よくつかうアプリ”、“アルファベット”、“カタカナ”、“漢字”の順になります。

Windows Style
アルファベットの次はカタカナ
そして漢字の順です

もしも、この順番が使いづらいなと思った方は、アプリケーションメニューのアイコンを右クリックし、“ArchMenuの設定”を選択してください。

“ArchMenuの設定”

そして、“メニューレイアウト”で別のメニューレイアウトを選択してください。

“メニューレイアウト”で好きなレイアウトにすることが出来ます

“Mac Style”では上部にタスクバーが表示され、下部にドックランチャーが配置されるスタイルです。アプリケーションメニューは、カテゴリー別になっています。

“Mac Style”

引き続き使えるコマンド“pacup”コマンド

前回のバージョンから引き続き、“pacup”コマンドというオリジナルコマンドも使えます。“pacup”コマンドは、システムのアップデートを行ってくれるコマンドです。パッケージリストの更新、パッケージのアップデート、不要なパッケージの削除を、この短いコマンド1つで行ってくれるので、とても便利なコマンドです。

“pacup”コマンド

まとめ

今回は、PCFreedomのコダシマ氏のところで開発しているopen.Yellow.os について新機能を中心に紹介させていただきました。

日本のプロジェクトということで、インストールしてすぐに使える、使いやすいコマンド“pacup”、そして今回のバージョンから「oYo UI Changer」という所謂スタイルチェンジャーも搭載されました。

初リリース時には、まず日本語環境を整えたDebianベースのLinuxディストリビューションということですが、アップグレードにより徐々にオリジナリティが増していると感じました。

今後のアップデートにも期待したいOSです。




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