open.Yellow.os Freesiaの新機能について
今回は、PCFreedomのコダシマ氏のところで開発しているopen.Yellow.os について新機能を中心に紹介させていただきます。
open.Yellow.os とは
PCFreedomのコダシマ氏のところで開発しているLinuxディストリビューションになります。
その名の通り、黄色をイメージカラーとしており、今回のコードネームはFreesia(フリージア)です。
概要は次のとおり。公式ホームページからの引用になります。
特徴
日本のプロジェクトという安心感
open.Yellow.osのプロジェクトは、日本のプロジェクトということで、OSを使う上での最重要項目の1つである日本語表示、日本語入力関係は当然ながら、何の問題もありません。
メジャーどころのLinuxmintですら、最新バージョン22では、日本語入力を行うためには設定が必要になったことから、有名どころのOSだからといって油断は出来ません。問題なく日本語環境が整っていることは、メリットの1つといえるでしょう。
低スペックのパソコンでも動作
open.Yellow.osの推奨スペックは次の通りです。公式ホームページより引用です。
このスペックならば、中古パソコンでも要件を満たしているものがほとんどでしょう。ちなみに今回、自分がインストールしたパソコンのスペックは次の通り。“neofetch”コマンドでの表示です。“neofetch”コマンドも最初から使えるようになっていますよ。ターミナルを開いて、“neofetch”とだけ入力してください。
CPUがIntel第2世代のCeleronで、メモリは4GB、「うわっ…私のPCスペック低すぎ…?」って思います。それでも動作します。サクサクとは行きませんが。
後、欲を言えば、“neofetch”コマンドで左側に表示されるロゴ、これもopen.Yellow.osのロゴのアスキーアートだったら嬉しいなって思います。
統一感のあるデザイン
open.Yellow.osのデザインに統一感があることも、優れたポイントの1つです。ブート画面、起動ロゴ、壁紙等、ちゃんとopen.Yellow.osオリジナルなものになっています。
特にブート画面まで、オリジナルなデザインにしているLinuxディストリビューションは少ないです。
機能
今回の新機能「oYo UI Changer」
さて、今回のバージョン「open.Yellow.os 24.08 Freesia」の新機能「oYo UI Changer」の紹介になります。
アプリケーションメニューから「oYo UI Changer」を選択してください。
「oYo UI Changer」が起動します。選べるスタイルはデフォルトのものを含めて3種類、“oYo Original Style”と“Windows Style”、“Mac Style”です。
“Windows Style”では、下にタスクバーと左下にアプリケーションメニューが表示されます。アプリケーションメニューの表示順は、“よくつかうアプリ”、“アルファベット”、“カタカナ”、“漢字”の順になります。
もしも、この順番が使いづらいなと思った方は、アプリケーションメニューのアイコンを右クリックし、“ArchMenuの設定”を選択してください。
そして、“メニューレイアウト”で別のメニューレイアウトを選択してください。
“Mac Style”では上部にタスクバーが表示され、下部にドックランチャーが配置されるスタイルです。アプリケーションメニューは、カテゴリー別になっています。
引き続き使えるコマンド“pacup”コマンド
前回のバージョンから引き続き、“pacup”コマンドというオリジナルコマンドも使えます。“pacup”コマンドは、システムのアップデートを行ってくれるコマンドです。パッケージリストの更新、パッケージのアップデート、不要なパッケージの削除を、この短いコマンド1つで行ってくれるので、とても便利なコマンドです。
まとめ
今回は、PCFreedomのコダシマ氏のところで開発しているopen.Yellow.os について新機能を中心に紹介させていただきました。
日本のプロジェクトということで、インストールしてすぐに使える、使いやすいコマンド“pacup”、そして今回のバージョンから「oYo UI Changer」という所謂スタイルチェンジャーも搭載されました。
初リリース時には、まず日本語環境を整えたDebianベースのLinuxディストリビューションということですが、アップグレードにより徐々にオリジナリティが増していると感じました。
今後のアップデートにも期待したいOSです。
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