良いマネジメントは見ることと気遣うことから

English version.

自分はかれこれ6〜7年間マネジメントを経験しています。チームの大きさは2〜10人ほどですが、メンバーの経験や雇用形態(正社員、契約社員など)などは様々です。その中でもいろんな経験と失敗をしてきました。書籍を読むことで学んだこともありますし、自分の上司やメンターから学んだことなど様々です。

今回はよくある「マネジメントとは」という記事を書くつもりではなく(というか、そんなな大層なものは書ける気がしません)、代わりに自分が良いマネジメントをするのに、まず必要なこと を2つだけ紹介したいと思います。

1. 見ること

まず、マネージャーがするべきことは「見る」ということです。マネジメントのすべては見ることから始まります。例えば、

  • メンバーの仕事を見る

  • メンバーが成果を出したり良い仕事をしたとき、失敗したときに気づく

  • メンバーが他の人とどのようにコミュニケーションをとっているかを見る

  • メンバーの勤務時間を見る

などです(もちろん、他にもたくさんあります)。
チームをマネジメントするに当たって、こういう情報を知っていないと、適切なアドバイスをしたり、必要な対応を取ることができません。メンバーの仕事を評価するには、実際にその仕事を見ていないといけません。メンバーに厳しいフィードバックするにも他の人に対して不適切な発言をしていたことを見ていないとできません。メンバーの悩みも知らないと、それを解決することができません。

すべて「見る」ことから始まります。

2. 気遣うこと

もう一つ大事なことは「気遣う」ことです。
表面的な「気遣う」ではなく、「真摯に気遣う」ということです。話を聞いて共感をするだけで「気遣えている」と思い込んでしまいやすいですが、それだけではありません。もちろん、これらは気遣うために最初に必要なステップではありますが、もっと大事なのは 実際に行動すること です。
誰かを気遣う際には、そのメンバーが本領を発揮できるように、本人が障壁に感じているものを取り除く手助けをする必要があります。見る、聞く、共感するだけでは、その半分ぐらいまでしか到達できず、それでは足りないことが多いと思います。なので、1つ目の「見る」ことは、この気遣うことの準備段階と捉えても良いかもしれません。

もちろん、これは簡単なことではありません。見る、聞くというのは、メンバーが能動的に行ってくれることが多いのでマネージャーは比受け身気味でいられます。しかし、その後の「気遣う」ことは、マネージャーが主体となって行動する必要があります。

気遣うために取るべき行動は、そのメンバーの状況によって異なります。例えば、

  • (多すぎる)仕事を減らして、他に人にお願いする

  • 昇給させる

  • Air Cover(空中支援) する

  • 時間をかけてメンバーの仕事をレビューする

などです。

安心してください。最初は失敗します

このタイトルはちょっと皮肉っぽいですね😉
マネージャーがやらないといけないことや気を付けないといけないことはたくさんある内、この2つは 本当に難しい と思います(特に「気遣う」こと)。最初はうまくできなくても、心配しないでください。これは本やブログを読んで学べるようなものではなく、何度も練習して、自分のスタイルやメンバーのスタイルに合った「気遣い」を見つけていく必要があると思います。


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