産業の発展から見る欧米の環境意識と止まらないSDGs
こんにちは、最近欧米がなぜ環境意識が高いのかがわかった気がしているたくゆきです。
どれくらい環境意識が高いか。
私は2018年から一年間ドイツに住んでいたのですが、ドイツ人の環境意識は一般的にかなり高いです。
例えば、私の友人はスーパーでプラスチックが使われているお弁当を買うなら飲食店で夕飯を食べていました。また、当時ドイツ人とルームシェアをしていたのですが、水の使い過ぎにも文句を良く言われました。笑
他にも緑の党という(Green Partyと言われている)環境問題への対策を重要視している党があります。そしてそれは2021/5/10時点で支持率首位です。
また、高校を卒業したばかりの18歳の友人は緑の党を絶対支持すると言っていて、環境への教育が充実していることが伺えます。
どうして環境意識が高いのか?
もちろん、近年の天候変動の影響などでヨーロッパがかなり暑くなっているなどもあります。
しかし今回は産業の発展からそれを読み解ければいいなと思います。(あくまで一つの要因としてです。環境意識への寄与率は不明です)
理由:産業の社会への悪影響が刻み込まれている
ヨーロッパは最も初めに産業革命が興った地域です。産業革命時は児童や女性の労働問題もあり、長い歴史を経て労働者は権利を獲得しました。これにより、産業は悪い結果も起こしうるという考えが根付いているのではないでしょうか?
他にも、近代産業を先駆けて行ったため、そのリスクを把握しきれなかったことも要因だと思います。たとえば、農薬汚染を例に挙げると、ヨーロッパでは集約農業の際に、農薬を利用したことで今でも、除草剤や防カビ剤、殺虫剤、硝酸塩肥料による汚染が残っています。(水と世界のハンドブック参照)
おそらく、日本のような近代技術を後から取り入れた国の場合、他国の失敗事例を見ているので行き過ぎないように調節してきたのではと思います。それゆえ、そこまで多大なる被害を被らなかったのではと。
現在、ヨーロッパの人は農薬が使われているかをかなり気にしていますが、こういった歴史があったからではないと考えられます。(欧州ではBIOと書かれた野菜が良く購入されています。BIO=無農薬の意味)
SDGsの流れは止まらない
環境意識の高かったヨーロッパ諸国や中国が主導となってガソリン車から電気自動車へのシフトを始めています。思惑は真の環境意識やビジネスルールの変化に漬け込んで勝ち抜くことを狙ったりと様々ですが、この時代の潮流は避けられないと思います。19世紀に資本主義の影響でブルジョワ階級が実権を握り、絶対王政の時代には許されなかった自由が許されたように、時代は流れます。そしてルールは変わります。
世界の実権を握る巨大勢力の一つである欧州、中国が環境方向へシフトしている。如何にトヨタが電気自動車の製造に環境負荷が大きいと豪語しても、「将来的には製造の負荷をなくす」と言われてしまえば、終わりです。
これはテクノロジー(技術)のSカーブの概念を知っていれば、上記のことは明らかです。以下参考例
https://idea-create.com/blog/2020/03/26/s-curve-tech/
パラダイムシフトを見逃すな!!
私は日本の車会社は今よりもシェアを落とすと思います。理由は未だにハイブリットとか水素とか言っているから。もちろん、長所を伸ばすという意味では有効かと思います。しかし将来的に、ガソリン車の割合は減り、電気自動車は増えるのでそこの市場は取れません。そして、DJIやアップルといったソフト面で強い企業もEVへ参入を始めていて、機動性が低い大企業だと太刀打ちが難しいのではと思います。
今パラダイムシフトは起こっています。
若い私たちだけでも機動性を失わず時代のパラダイムシフトを見逃さずに挑戦していきたいものです。
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