ありまこうげんホスピタルでの日々

9月27日にここに任意入院し10月末で退院した。
それまでの間の事をここに書いておきたい。

まず自分が入ったAW2病棟は比較的病状が軽い人間が入れられる所だった。
老人が多くて、耳が遠かったり痴呆が入っていたり歩行機能に問題があったりするお年寄りらだった。
ナースステーションではお年寄りが駄々をこねるので看護師らももう手慣れた感じで扱っていた。
比較的若い人間はグループを組んで食事に使う大広間で和気あいあいとしていた。そこには大きなテレビがあってボーっとテレビを見る人とか新聞を読む人とかいろいろだった。

それぞれ午前と午後とでOT(作業療法)のプログラムがあり、塗り絵とかパズルとか体操とかをしていた。自分は色鉛筆を借りて紙に眞子さまとか書いていて、そしてその絵の腕前を見込まれ「今度のありまこうげん祭でのポスターを描いて欲しい」と言われ、そして後日畳半分くらいの巨大な紙にマジックの一発書きで東方の咲夜とレミリアを描いて「ゆっくりしていってね!」という絵を描いた。しかし祭りの当日はあいにくの雨でお客さんも少なかったし元ネタを理解する人間も居なくて残念だった。
祭りの当日は移動動物園がやってきてロバやヤギやヒツジを柵の中に展示していてて無料で餌やり体験ができた。
ロバは大人しくニンジンをムシャムシャと食うのだがヤギらが食欲旺盛で小ヤギに食べさせたかった白菜を大人のヤギが横取りする。そしてヒツジも怒って頭突きをする。ヒツジの頭突きなんて初めて見た。
祭りでは看護師らが出店で作った焼きそばにフランクフルトにたこ焼きが無料で振りまわれ、無償で回せるガラガラの景品でチョコレートが貰え、釣り遊びではカラムーチョの小さいサイズのが貰えた。作業療法室では患者が描いた絵が展示されており結構上手なラノベ風の絵なんかがあって「これ誰が描いたんですか?」と聞きたかった。

こじんまりとした祭りだったが結構楽しかった。
この病院はネットでの口コミに酷い罵詈雑言が溢れているんやが実際は施設も新し目だし眠剤も貰えるし風呂に週3回は入れるし洗濯も出来るし、食事が微妙な点以外はいい病院だ。医師や相談員も親身になってくれるし個室の中ならスマホも朝6時~夜9時まで使えるし(ちなみに自分は深夜に使っているのを巡回の看護師に見つかって1日の間没収された)兵庫県内在住でメンタルを病んだ方には強くおすすめしたい。

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