[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉞冬野菜の王様!? 大根
冬を代表する野菜「大根」!
おでんやぶり大根など、ホクホクの大根が恋しい季節です。
大根はインフルエンザや風邪・胃痛など、冬の体調不良解消に役立つ成分がたくさん入っており、お医者さんがすすめる冬野菜のひとつでもあります。
大根のさまざまなパワー
1. 消化を助ける
大根に含まれる消化酵素は、でんぷん・タンパク質・脂質の消化を促進し、胃もたれや消化不良を改善する効果が期待できます。
2. 腸内環境を整える
大根には食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は腸内細菌の働きを助け、おなかの調子を整えるのに役立ちます。
3. 美肌効果
ビタミンCが豊富で、コラーゲンの生成を促し、肌のハリや弾力を保つ効果が期待できます。また、抗酸化作用により肌の酸化を防ぎ、シミやそばかすの予防にもつながります。
4. 高血圧予防
カリウムが豊富で、体内の過剰なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧予防に役立ちます。
5. 免疫力向上
ビタミンCには免疫力を高める働きがあり、風邪などの予防に役立ちます。特に皮の部分に多いので、皮ごと食べるのがおすすめです。
またイソチオシアネートという辛味成分には、血液をさらさらにする作用や解毒作用などが期待でき、インフルエンザウイルスや風邪の菌などを除去してくれる効果もあるそうです。生の状態でいただくほうが効力が強く発揮されます。
大根を無駄なく食べる
皮まで食べる
大根の栄養は中身よりも皮の部分に多く含まれています。食物繊維も皮の方が豊富です。
皮はきんぴらやポン酢漬けにしていただくと美味しいので、おすすめ!
葉っぱも食べる
大根の葉っぱは美味しくて栄養も満点です! 大根の根の部分は淡色野菜ですが、葉の部分は緑黄色野菜に分類され、ビタミンAやβ-カロテン・ビタミンK・ビタミンEが豊富です。油と一緒に摂取すると吸収率が上がるので、油炒めでいただくと良いでしょう。のちほどレシピをご紹介します!
切り干し大根にして保存しておく
大根を消費しきれないときは、自家製の切り干し大根がおすすめです。大根を細く切って天日干しをしておくだけ。水分が蒸発していく中でカリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄分・亜鉛・マンガンといった、冷え予防にいい栄養価がアップします。
ご飯が進む大根レシピ
《大根の葉っぱのふりかけ》
【 材料 】
大根の葉 120g
ごま油 大さじ1
醤油 大さじ1
酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
ごま 適量
【 作り方 】
①大根の葉っぱを5mm幅くらいに切る。
②フライパンにごま油を入れて熱し、大根の葉っぱを入れてしんなりするまで炒める。しんなりしたら、醤油・酒・砂糖を加えて汁気がなくなるまで炒める。
お好みでじゃこを入れても美味しいです。
ご飯に乗せて食べたり、混ぜご飯にしてお弁当のおにぎりにもgood!
《大根と梅干しの炊き込みごはん》
【 材料 】
お米 1合
大根 200g
梅干し 3個
大根の葉っぱ 適量
白すりごま 小さじ2
塩 少々
水 適量
【 作り方 】
①お米は炊飯30分前に研ぎ、ざるにあげておく。大根は1cmの角切りに、大根の葉は5mm幅に切る。梅干しはタネを出しておく。
②炊飯器に米を入れて1合の目盛りまで水を加え、塩をひとつまみ、大根と梅干しをのせて炊飯する。
③炊いている間にフライパンにごま油を入れて熱し、大根の葉っぱをしんなりするまで炒め、塩で軽く味付けをする。
④炊き上がったら炒めた大根の葉っぱとすりごまを加えて混ぜて、器に盛る。
日本の食卓に欠かせない大根。
なんと、紀元前2200年の古代エジプトにおいて既に栽培され、日本では弥生時代に中国から伝来したとされています。歴史のあるお野菜なのですね!
古代エジプトでは、労働者の食事に欠かせない重要な栄養源とされ、また民間療法としても大根は活用されてきました。
今から大根がおいしくなる季節です!
積極的に食事に取り入れて、冬の健康習慣のひとつにしていきましょう!
この記事を書いてくれた人:かんきゆうこ
ほぼ365日玄米ライフ。
時々走ったり、時々登ったり。
好きなことを続けるために、ストレスにならない食事の取り方を探求中。