嫁の小さな反撃 嫁の言い分
前回の記事を書くのに悩んだ。
「note」をはじめるとき、読み終わって読んだ側が嫌な気持ちにならないような記事を書こうと思っていたのもあるし、私自身を「良く見せたい」という気持ちがあったのかもしれないし、家の内部をさらすことに少し抵抗もあったし、グロテスクな内容だな・・・とも思ったし。
だけど、私はそこまで「よくできた嫁」でもないし、今まで心のモヤモヤはヒトリで消化してきた。
今回も、「記事」にして書かなくても消化できただろう。
だけど、普段誰にも話すことのない、心の内部を打ち明けることで、誰かに聞いてもらうことで、「何か」を得ることが出来るかもしれないと思って、これでも書いては消しを繰り返して、書ける範囲で書いてみた。
主人は倉庫の屋根の上から「お父さんは、いつもそうやって人を振り回す。振りまわされる身にもなってほしい」と言っていたが、私も言った。
「私は、数日先の農作業のことも、頭に入っている。こちらとしたら、そこがスタートだから、より良いスタートを切るために、めったにない休日をどう過ごそうか考えているのに、突拍子もなく仕事を言い渡されたら、せめて報酬がなければ動けない。それがモチベーションになるのだから。」と。
そう、私にとって、仕事をすることによって得たお金はモチベーションにすぎない。
だから、税金、生活費を差し引いたとしても、私の年収はここに書けないくらいの金額だけどそれで十分だと思っている。(今のところは)
ただ、子供が大学を卒業した後は、老後のお金を貯めたいと思うけど、それには少し不安だ。
物欲はないが、漠然とした老後の不安を考えれば、もう少し報酬は欲しいが、嫁いだときのことを思えば少しは改善されているので、今のところ、これ以上のことは要求できないかな・・・と思っている。
私がもっと大事だと思うのは、仕事をすることによって得たモチベーションとなる「報酬」よりも、「対価」だと思っている。
仕事をすることを通して自分が成長したこと、あと何より、仕事をすることによって得られる日々の充実感はお金に代えがたい。
だから、本当は言うほども、報酬が欲しかったわけでもなかったし、黙って花山椒を採ることだってやればできた。
だけど、主人は私にそのいきさつを言わずに倉庫の屋根へ逃げるし、ここで言わないと義父に思っていることも通じないと思った。
意思疎通は無理でも、「嫁はこう感じているんだ」と分かっていて欲しかったのだ。
言わないと、少しも伝わらないと思って。
今回は、「私は、健康な身体で、農作業ができれば、他は別に欲しいものなんてないのよ。義父さん。別にお金をぶんどろうなんて私は思っていないのよ。」というところまで伝えることができた。
すると返ってくる言葉もまた違って、「わしは、普段言葉にしていわないけど、お前は息子の片腕としてよくしてくれていると思っているよ」と。
少し前にも言っていたけど、義父さんも年をとったということなのか、私のことを「嫁」として認めてくれているということなのか、それは分からないけど、悪い気はしない。
義父と言葉を交わすことは少ないが、実父とはタイプがちがうので、これでも、実父以上に言葉を交わしてきた。